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2019.04.21 Sunday
アメリカの裏口入学
ちょっと下火になったが、アメリカのワールドニュースでだいぶ話題になっていたのが大学の裏口入学。
ドラマの出演者など、有名人が関与していたから、話題性が強かったようだ。 対象となった大学はエール大学やスタンフォード、UCLAなどの一流名門校。 そこに息子や娘を入れたい、と有名人たちが画策した。 今回は、不正入学者にはコンサルタントがついていた。 33人の親に、ニセの慈善団体に寄付をさせて、それを「賄賂」の元にした。 それらは、大学の試験監督者や大学のスポーツチームのコーチなどに支払われたとのこと。 入試の監督の場合、試験中に答えを教えるように頼んだり、後で書き換えをしてもらったりした。 スポーツチームのコーチには、やってもいないスポーツの特待生にしてもらうために、フォトショップで顔を入れ替えて大学に提出した。 わりと単純な手法だが、そのほうがバレにくいのかもしれない。 支払った額は千万円単位の人もいれば、数百万で済んだ人もいる。 偽装のスポーツ特待生はちょっと値段が高かったようだ。 この事件に絡んで、複数の運動部のコーチが解雇された。 大学も、民事訴訟で訴えられる可能性があるとのこと。 アメリカの私立大学は学費が高い。 年間学費だけで平均300万円ほどかかる。 もちろんもっと安い州立大もあるし、もっと高い私立大もある。 一般的には、大学の費用は子供が持つ。 学資ローンや奨学金、休み機関のアルバイトなどで稼ぐらしい。 全額ローンで組んだら、4年で1200万円。さすがに全額ではないと思うが、日本の奨学金のどころの話ではない。 アメリカの大学生は勉強するというが、これだけ払えばやらざるを得ないとも思う。 ちゃんとインターンにも行って、即戦力になることを身につけて、いいところに就職しないと返せないからだ。 ただし、今回の入学者たちはセレブの子供なので、余裕はあったんだろう。 そのあたりも、心情的には批判したくなるところ。 子供に罪はないのだが…。 これから捜査されて、どうなるか決まるらしい。 どうなるのかな。 |
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