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2019.04.06 Saturday
ネコの写真
アメリカのロボット会社が、サンフランシスコの猫カフェで、ロボットでネコの生活風景を動画で録っている。
ただ、これは趣味で録っているのではなく、仕事で録っているのだ。 ロボットといっても、手のひらに乗る、小さなブルドーザーみたいなものだ。 時間を表示したり、伝言をできたり、センサーで見て人を認識したりできるらしい。 英語なら、アマゾンのAIであるアレクサにも対応している。 もう発売しているようだが、そのロボットがペットを識別できないので、イヌやネコを識別するための学習用のデーターを取っている。 ロボットは人間は認識できるようになったが、同じようにペットを認識するというのは簡単ではない。 そのロボットの視点で見たペットのデーターが必要になる。 そのために、猫カフェでせっせといろんな姿を録画している、ということ。 そのデーターをディープラーニングで学習し、初めてネコをネコとして認識できるようになる。 そうすると、ロボットの機能として、家で留守番中のネコの写真を撮ったりできる。 そういうニーズはたくさんあるだろう。 ホームロボットという位置づけとして、機能を増やしていきたいということだ。 グーグルがネコの顔がわかるようになった、ということだが、そのデーターはこのロボット向けには適さない。 あれは人間が撮ったネコの写真を学習しており、人間の視点だから。 あくまで、そのロボットの視点で画像を撮らないといけない。 動画を録っておいて、それをコマごとに学習するんだと思う。 イヌやネコの身体の一部だけでも、識別できるように、録画をしている。 同じような学習をイヌについてもやっているところ。 まあ、イヌとネコに対応できれば、ペットのニーズの大半はOKだ。 パナソニックがペットの見守りロボットを発売しているが、あれは自動でペットの追尾をする。 赤外線センサーも併用していて、動くものを追いかける。 さらに、ペットの認識をするのだが、あれは人間の視点なので、Web上のネコの画像でOKだったのだろう。 視点が変わると、人間が撮った画像が使えなかったりする。 このあたりがAI開発の難しいところ。 かなりの画像数が要るんだと思う。 さらに、トラ猫もいれば、ブチもいるし、ペルシャネコやスフィンクスという毛のないネコもいる。 それらをロボットの視点で見るのは大変だ。 そういうことを意識せずにやってのける、人間の脳は素晴らしい。 たかがネコの写真、されどネコの写真… |
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