考えたこと2

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声のトーン
最新の脳科学の研究結果では、「声の中の「感情的な要素」は、聞き手の脳のリラックスと健康にとって重要である」という。
要するに、声のトーンはとても重要だ、ということだ。

脳は声を聞いただけで、明るさや元気さを判別できる。
その人の声を初めて聞いたとしても、ある程度そういう判断がつくのだ。
絶対的な声の高さではない。
その人の声の範囲で、高めで大きめの声かどうかだ。
脳はそのあたりの判断を一瞬でできる。

亡くなった落語家の桂枝雀も「声のトーン」は大事だと言っていた。
なかでも「スレ声」とか「かすれ声」というのが特徴的。
それらを意識して使い分けることで、笑いを取っていた。

面接の時に部屋に入るときの第一声は、声のトーンを上げよう、と注意する。
店でアルバイトをしている学生には「いらっしゃいませ」の声だ、と説明。
バイトをやっている学生にはそれでわかる。

だいぶ長いこと面接の練習もやっているが、声のトーンに気をつけている学生は少ない。
普通の声でいいと思っているか、意識していないか、どちらか。
これは大事というと、ふーん、という顔をする。

ただ、難しいのはあまりにもわざとらしい声になると、嫌がる場合もあるということだ。
脳はそんなところまで判定できる。
どこのシナプスがつながったら、そういう判断ができるのはわからないが、初対面でそういう判断ができるのは、大したものだ。

人間の声は物理的には空気の振動。
それを鼓膜の振動に変えて、脳に伝える。
その途中でどういう分析をしているのか。
きっと表情や姿勢も総合的に判断しているのだろう。
それらによって、その人の標準的な声というのが、推定されているとしか思えない。

人間が当たり前にできることが、コンピューターには難しいというのはこういうことだろう。
声の周波数分析をしても、なかなかわからない。
表情とか、体格とか、いろいろと他の情報も手助けしているように思う。

それがAIにできるようになったら、ある程度判定も信頼できそうだ。

でも、まだまだ遠いだろうなあ。



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