考えたこと2

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好きかなって思う
ちょっと前にラジオドラマで、高校生の女子が「好きかなって思う」という表現を、友人にとがめられるというシーンがあった。
友人が、「自分の短歌についてどう思うか?」と聞いた場面。
そこで主人公が「好きかなって思う」と返事をした。

どうして自分の意見をはっきり言わないのか?と友人がとがめる。
主人公は「自分はそういうの、得意ではないから…」と答える。

こういう婉曲の表現は、物事の白黒をハッキリするのをはばかる、という場合には有効だ。
でも、この主人公の場合は、思っていてもそれが言葉にならず、言えないというケースだった。
自分で言葉にするのを抑制している、という感じ。
俗に言う「ヤマアラシのジレンマ」だ。

人と人には快い距離感がある。
それは人によって違う。
ヤマアラシは近づきすぎるとお互いに傷つけるから、近づきすぎないようにする。
その気持ちが強すぎると、主人公のようになる。
人に近づくことができない。
つまり、人に対して批判したり、意見を言えなくなる。

人間関係で過去にトラウマがあったりすると、そういう状態になりやすい。
この主人公の場合は、過去に兄妹でピアノをやっていて、結局は自分は才能がなく母親に「無理して音楽科を受けなくていい」と言われて、自信を喪失したという過去があった。
それで自信をなくし、人に対してはっきりものが言えない。

例によって、ドラマでは主人公がそれを乗り越え、はっきりとものが言えるようになる。
しかし、現実の世界ではなかなかそうはいかない。

自分も思い当たることが多々ある。
得意な人と不得意な人がいる。
どうしても近づけない人というのは、誰にでもいるんだと思う。

でも、この主人公のように、みんな不得意ということになると、生きづらい。
特に大人になっていく上では苦労する。
いつかは自立して、ちゃんと自分の意見を持って言えるようにならないといけないのだ。

最近の若い人たちは、人を批判することを恐れることが多い。
非難と批判は違うと言っても、なかなかわからない。
なにか言うと相手を傷つけるのではないかと思っている。

ぼくらの若い頃よりも、そういう傾向が目立つようだ。
社会人になるためには、批判する練習をしないといけない。

それも就活の一つなんだろう。


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