考えたこと2

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日本の高齢受刑者
今朝ワールドニュースを見ていたら、フランスのニュースを見てビックリした。
刑務所が老人ホームになろうとしている、というニュース。

「日本の高齢受刑者の一部は年金などでは生活できない人たちで、その人達は犯罪を犯して刑務所に入ることを選んでいる。そのせいで再犯率も高い。」

たしかニュースでは高齢受刑者の2割と言っていたと思うが、定かではない。
ニュースでは岩国刑務所が映され、中の様子が映る。
刑務所では高齢者に対応して、介護士を増やしているということだ。
実際に、介護状態になっている受刑者の姿も映る。
介護士が食事を食べさせていた。

そういう受刑者の多くは窃盗罪(万引き)などの罪。
望んで刑務所に入るのだから、当然刑務所を出ても戻ってくる。

実際、映像を見ていると、刑務所というよりは老人ホームだ。
部屋の中にテレビが置いてあったり、一般の刑務所のイメージではない。

海外の脱獄のドラマなどを見ていると、刑務所はとても入りたいと思うようなところではない。
でも、今日の映像を見ると、清潔な部屋で、介護も付いて、至れり尽くせりという感じだった。

フランスのニュースでは、高齢化が進んでいる日本ではこんな問題もある、というスタンス。

ふーん、と思ってネットで調べると「高齢受刑者で介護施設化する刑務所。その未来は税金の投入か、それとも収容の回避か」というような記事も出てきた。
1998年と比較すると、65歳以上の高齢受刑者数が2016年に4.8倍になっている。
フランスのニュースでもやっていたが、特に女性の高齢受刑者が増えていて、98年の10倍以上とのこと。

その人たちの2/3は医療ケアを必要としているらしい。
受刑者は刑務所内で労働を行う義務(懲役)があるが、刑務所側も彼らに仕事を用意するのは大変だ。
食事の配慮もせねばならず、これはもう「福祉」だ、と言っている。
若い受刑者が、高齢受刑者の介護を「労働」にしている、という状況もあるらしい。

もちろん認知症の人もいる。
罪を犯したこと自体を忘れてしまったら、懲役の意味があるのだろうか…。

そういう状態の高齢受刑者が釈放されたら、どこにつなぐか、という問題もある。
もう働くことはできないし、犯罪を犯すこともできないのだろう。

記事の締めくくりの言葉。

「刑務所において高齢受刑者に費やすコストは決して安くはありませんし、このコストはすべて税金で賄われます。そして彼ら彼女らは、必ず被害者を生む”犯罪”という、社会への害悪を伴う存在です。“塀の中の介護”は、国や刑務所だけでなく、納税者であり、安心・安全な生活を望む我々国民に提起されている大きな問題ではないでしょうか。」


これがフランスで放送され、日本では映像化されないのは、どういうことだろうか。

いつまでも「臭いものには蓋」という状態は続けられないぞ。



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