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2019.02.10 Sunday
音声UI
こないだ朝のニュースで、スマートスピーカーを高齢者に配って、テストをしている自治体があった。
スマートスピーカーはグーグルなどが出している、人間の言うことを理解していろんな事を聞けるスピーカーだ。 ニュースではグーグルのものを配っていたが、「OK、グーグル」と呼びかけると、スイッチが入る。 高齢者は天気を聞いたり、ラジオ体操の音楽を鳴らしてもらったりしていた。 老人会の会計をやっている人は、足し算を話して、結果の検算をしていた。 ひとり暮らしの老人は、家で話し相手ができた、という感想を言っていた。 それは大事だろうと思う。 ペットでも同じこと。 話し相手になる、というのは重要な機能だと思う。 家族がどんどん減っていき、仕事も少なくなってくると、話し相手がなくなる。 ペットロボットのaiboも、声をかけて寄ってくる、というのがいいのだと思う。 そういう機能を実現させるのが、音声UI。 UIというのはユーザー・インターフェースのことだ。 音声でコミュニケーションして、答えられるようになると、キーボードが要らなくなる。 ぼくは、この音声UIによるコミュニケーションが、これからの日本でのボケ予防などに使われるべきだと思う。 動かないけど、ヒト型のロボットで、話すことが目的。 これが一番ほしいもの。 第二次大戦でドイツの暗号を解読したコンピューターの生みの親、アラン・チューリングが、人工知能の定義として、普通に世間話ができること、と言った。 それができるマシンを「チューリング・マシン」という。 今はその入口まで来ている、ということだ。 実際、スマホの日本語音声入力の精度はすごく上がった。 ほぼ間違わない。 ちゃんと聞ければ、あとは会話だ。 検索履歴でその人の興味の領域を知り、SNSでどんな友達がいるかなどがわかっていれば、チューリングマシンもどきはできるかもしれない。 単にものを注文したり、天気を聞いたりするだけではなく、その人に合った話題を提供し、会話を成立させるような人工知能だ。 そのためには、個人情報をIT企業に公開しないといけない。 いい話し相手ができるなら、ぼくはそれもアリだと思う。 この年令になったから、そう言うのだが…。 |
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