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2019.01.31 Thursday
アメリカの大寒波
アメリカに今大寒波が来ている。BSニュースでやっていた。
主に中西部。シカゴ川は凍っているらしい。 シカゴはウィンドシティとも呼ばれて、寒風が有名だが、それで流れる川が凍るとは、スゴイ。 一部の地域では気温と体感温度の予報がマイナス40度とのこと。 日本で言えば、帯広あたりの真冬の朝がマイナス20度あたり。 日本とカナダで経験したが、いくら防寒着を着込んでも、顔が寒い。 息をすると、ちょっと苦しくなる感じだった。 そこから、まだ20度下がる。 これはもう命に関わると言っていいと思う。 そこで、中西部の警察は犯罪を「禁止」にしたということらしい。 犯罪は禁止されていることをやるから、犯罪だと思うのだが、それを「禁止」したということだ。 ニューズウィークの記事によると、 「中西部の一部の地域では今週、気温と体感温度予報が氷点下40度にもなりかねず、「命を脅かす」ほどの低温になるとされ、警察署や郡保安官事務所は「犯罪の休止」を宣言した。インディアナ州ノーブルズビルとイリノイ州ウェストチェスターの警察はネットで、不法行為をはたらくより「家で読書でもするか、ネットフリックスを見ているように」と呼び掛けたのだ。」 いくら警察が「犯罪の休止」を宣言しても、やる人はやると思うが、それくらい外に出るのは危ないということだ。 不法行為を働くよりも、家で読書でもしておけ、という警告は命が惜しかったら、ということだろう。 それにつきあわされる警察も大変なんだから…、ということも含んでいる。 そのうえ、犯罪は「無効」になる。 「ウェストチェスター警察署は1月26日、同署のフェイスブックページにこう書いた。「猛烈な寒さと風のため、わが警察署は、あらゆる軽犯罪および重犯罪活動を無効とする」。「犯罪者諸君、どうか気づいてほしい。いまは犯罪を犯すには寒すぎる。読書をしてもネットフリックスを見てもいい。FBIの銀行強盗犯情報サイトへ行って、容疑者逮捕に協力するのでも構わないが、外出して犯罪を犯すのだけはやめてくれ」」 「無効」の意味がわからないが、とにかく切迫しているのはよくわかる。 とにかく、寒すぎるのだ。 外出して犯罪を犯すのだけはやめてくれ、というのは真摯な声だろう。 なかには、これに違反したら、禁固刑に処す、という警察署もある。 日本の警察で、同じケースでこんな警告は出せるだろうか。 帯広警察が、今は犯罪をやるには寒すぎる、とか言ったら、文句を言う人が出てくるかもしれない。 でも、それくらい寒いというのが、マイナス40度。 冗談めかした警告だが、こういうのがアメリカらしい。 でも、犯罪者の方も負けてはいない。 シカゴでは拳銃でおどして、防寒着を盗む事件が起きているということだ。 何ともいえないイタチごっこ。 でも、それだけ寒いのは事実。 エライことだ。 |
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