考えたこと2

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もうすぐ春休み
大学は早いところではもう秋学期の試験も終わり、卒業式を待つシーズン。
だいたい、3月の中旬くらいに卒業式だから、下宿している学生たちはぼちぼち引き払う。
この季節は卒業する学生たちにとっては、別れのシーズンになる。

今行っている学校には、学生個人のロッカーがある。
一人ずつ、必要なものは学校に置いておける。
先週から、ロッカーの前に告知が出た。
赤い字で書いてある。
「卒業する学生は、1月末までにロッカーの私物は持ち帰ること」

それを見て、ユーミンの「最後の春休み」を思い出した。
この曲は、「春休みのロッカー室に 忘れたものを取りに行った」という歌い出し。
今の学校そのものだ。

今日は資料の印刷で、コピー室に何度も足を運んだのだが、ロッカーの前で立ったまま長いこと話し込んでいる女の子がいた。
きっと、この春に別れていくのだろう。

学校で仕事をしていると、卒業式が近づくにつれて、なんとなく切なくなる。
そういう場面を見ることが多くなるからだ。
会社時代はそんなことは全く考えなかったが、仕事柄だ。

自分の事を思い出すと、卒業式にそんなに重い気持ちはなかった。
小中高は、次の学校に一緒に行く友達もいたし、クラスの仲間と別れることにほとんど未練はなかった。
そんな高尚な気持ちはなかったのだと思う。

さすがに大学4回生の時は、これで自由な生活はなくなるのか、という思いや、住み慣れた下宿を離れるという別れの思いはあったが、それが主だった。
最後に落研の部室に行ったことは覚えている。
もう今は移転して別のところになったらしいが…。

さよなら寄席のあと、送別会はあったと思うのだが、覚えていない。
アルバムは置いてあるが、あれもそのうち燃やされてオシマイになるだろう。
なんのために、置いてあったのか、今となってはよくわからない。
まあ、思い出と称するものは、この年になればみんなそういうものだ。

若い頃は、きっと年をとって昔を懐かしむだろうから、置いておこう、などと思う。
写真を整理してアルバムを作る。
でも、実際年をとると、そんなものは見る気がしない。
よほどのナルシストでないと、見られないだろうと思う。
そのうち、捨てよう。

それでも、若い人たちの別れの時期に、切なくなるのは何故だろう。
彼らの気持ちを忖度しているのだと思う。
実際には、彼らもそれほどのことはないのだろう。

ユーミンの、「最後の春休み」がいいと思う人は、それが過ぎ去った人なのだろう…。





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