考えたこと2

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テレビCM
去年の春に関東圏のテレビCMの取引指標が変わったという。
原因は、大手の広告主へのアンケート結果。
103社中37社から「社内でテレビ媒体の利用をやめてみてはどうかという意見が挙がったことがある」との回答が寄せられたらしい。

民放はテレビCMの広告収入で成り立っている。
そのCMを止めよう、という動きが広告主の間に出ているということだ。
古いメディアの筆頭であるテレビ。
新聞や雑誌と並んで、存亡の危機にある。

インターネットの広告を出せば、いろんな情報が得られる。
大手のSNSなどが、検索の情報や個人の属性などを取っていて、それと広告のバナーをクリックした回数やどんな広告をクリックしたかなどの情報を合わせて分析できるようになっている。
値段も圧倒的に安い。
得られる情報量が圧倒的に多いのだ。
そういうわけで、テレビCMを止めようという声になる。

実際、若い人たちはテレビをほとんど見ない。
テレビよりもネットのほうが楽しいからだ。
これが進めば、確実にテレビの広告は減るだろう。
古いメディアを見る人たちはどんどん亡くなっていくからだ。

そんなわけで、関東圏のスポットCMの取引指標が、去年の4月に「リアルタイム世帯視聴率」から「リアルタイム個人視聴率」と「放送後7日以内のテレビCMの平均視聴率」というものに変わった。
遅まきながら、視聴率の取り方を個人ベースに変えて、録画への対応をしたということだ。
広告主にとっては、ちょっと情報量が増えたということになる。

ぼくは地上波はNHKとリアルタイムの中継以外ほとんど見ないが、そんな人も増えているんだと思う。
実際、広告主へのアンケートでは「5年後にテレビ媒体への出稿比率は?」という質問に「やや減っている」が45.6%、「大幅に減っている」は13.6%、合計で59.2%がテレビの出稿を減らす意向を示したとのこと。

それを食い止めようとすると、広告の値段を下げてもっと多くの広告を入れることくらいしかない。
実際、制作予算も減少していて、各局ともに安価なワイドショーやバラエティが増えている。
ひどいのは、出演者がみんなでYoutubeの動画を見たりするものや、新聞を見るもの。安く作れるんだろうが、ああいうのを流していて疑問を感じないのだろうか。

ドラマもロケが少なく、スタジオの場面が多かったりするし、昔の番組の再放送に比べて明らかにエキストラも少ない。
素人が見ても、手を抜いているのがわかる。
また、長期になるとギャラが上がるので、たいがい3か月で終了。
何年もにわたって作られる海外のドラマとは、質が違いすぎる。

遅きに失した感はあるが、テレビCMの取引指標が見直されようとしているのはいいことだとは思う。
しかし、民放という広告に頼った従来のビジネスモデルが苦しいのは変わらない。

どうなっていくのか、楽しみではある。



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