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2019.01.13 Sunday
カーナビ
日本ではまだまだクルマにはカーナビ専用機という感じだが、海外ではナビ専用機は主流ではない。
アメリカではBluetoothでスマホのナビ画面を映す装置がナビの代わりになっているらしい。 カーナビは日本で生まれて、日本で進化したものだ。 日本メーカーがいち早く実用化したこともあったし、さらに道路インフラが貧弱で、渋滞が多く、高い金を出して買う価値があったから、とナビのプログラマは言っている。 しかし、スマホの性能が上がったことと、より多くの個人情報を持ったこと、付帯するサービスのアプリが開発されていることなどで、日本でもスマホの優位性が出てきた。 デジカメやカムコーダー、携帯プレーヤーが、スマホにとってかわられつつあるのと同じようなものだ。 スマホというデバイスが、他のものを食っていこうとしている。 「つながるクルマ」などと言っているが、その主役はスマホとインターネットが持っていくことになるかもしれない。 Uberという、時間とクルマが空いているドライバーと、どこかに行きたい客を結びつける仕組みは、スマホを端末として実現している。 それに類したサービスもこれから増えていくだろう。 スマホにGPSと地図ソフトが提供されているのだから、これからもいろんな仕組みが考えられる。 日本でのカーシェアリングは、すでにインターネットの仕組みを使っているし、駐車場をシェアする仕組みだってインターネットだ。 そのネットと個人を結びつけるのは、スマホなのだ。 もちろん、パソコンでも同じことだが、持ち運べるというのは大きな強みだ。 日本のカーナビの大手はパナソニック、パイオニア、JVCケンウッド、富士通テン、アルパインが上位5社(2016年度シェア)。 それらの会社は苦しいだろう。 実際、若い人たちはクルマは中古の軽でいいし、カーナビはもちろんスマホだ。 余分な出費はカットされる。 ただでさえクルマのカリスマ性は無くなっているが、そうでなくてもどんどん増える社会保障費が、彼らの財布を圧迫している。 携帯電話と同じく、カーナビもガラパゴス化しつつある。 今使っているホンダのナビは、渋滞している道を通るとき、時間が最短になるように案内してくれるという機能がある。 これは便利だと思うが、しかし、使用頻度とナビの価格を考えると、スマホで十分という気もする。 これから、だんだんと日本のカーナビもスマホ連携型に置き換わってくのだろう。 もうすでにスマホと接続して使うというモニターや、一部の機能をスマホで供給できるナビなどが販売されている。 こうやって、グーグルは強くなっていくのだろう。 また一つ、日本の得意な製品が消えていく。 |
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