考えたこと2

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超高齢化
今の日本は4人に一人が65歳以上。
2025年にはそれが3人に一人になる。
もちろん、そのときにはぼくも高齢者だ。

世界に目を向けると、2050年には世界の人口の3人に一人が50歳以上とのこと。
2000年には18%だったものが、25年で倍近くに増えた。
日本はトップランナーだが、世界もだんだんと高齢化していくということだ。
3人に一人が50歳以上なんて、60年代、70年代には想像もできなかった。
寿命も今より短かったし、街には若い人が溢れていた。
今でも途上国ではそういう状態だが…。

そういうわけで、主な先進国では2000年以前に作られた制度が、ヒトの寿命が伸びたことにしたがって、作り直しを迫られている。
主に社会保障だ。

欧州やアメリカで移民が問題になっているが、そもそもなぜ移民が必要なのかというと(人道的、政治的側面もあるが)働く人を増やして、高齢化に対応するという目的も確実にあったと思う。
人口ピラミッドが寿命が伸びて、上が重くなっていくのは仕方がない。
民主化が進み、人々が自由に生きられるようになると「子供を産まない自由」も大きくなる。
だから、だいたいの民主化が進んだ国は、出生率は下がる。
そうなると、自国民の若い人たちは減るから、それを維持しようとすると移民を受け入れざるを得ない。

まだ会社にいる頃、ドイツの工場現場では3ヶ国語を話せないといけない、と聞いた。
ドイツ語に加えて、トルコ語が入っていたと思う。
何でトルコなのかと思ったら、出稼ぎの人たちがたくさん来ているということだった。
その流れも、メルケル首相の勢いがなくなったところを見ると、落ちてきているのだろう。
急激に増えたアラブやアフリカからの移民が、社会で問題視され始めた。
極右とか、ポピュリストとか言われる人たちの意見には、必ず移民を減らすことが入っている。

それに対抗して、頑張っていたのがフランスのマクロン大統領とドイツのメルケル首相だった。
そのどちらもが、調子が悪い。
結局、社会の不安をかき消すことができなかった。
どちらかというと、理想主義が劣勢に入ってきたという感じだ。

トランプ氏に始まって、どんどんそういう流れが広がっている。

日本の場合は、移民の絶対数が少なくそこまで問題になっていないが、社会保障の歪は大きい。
どんどん若い人の社会保障の負担が大きくなっている。
特に60年代から80年代までの高度成長の時代には、お金があったから、無茶な仕組みを作ってしまった。
これをどうにかしないといけない。

これからの時代、超高齢化に伴うこれらの問題が、世界の課題なんだろう。

とりあえず、自分にできることは、健康を保って働ける間は働くことくらいか…。



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