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2014.11.24 Monday
生物
ドラマで木のDNAの分析の場面があった。
スズカケノキという種類の植物。果実の丸いぼんぼりのようなものが吊り下がるのが特徴。 殺人現場にあったスズカケノキの果実と、容疑者の家の庭にあるスズカケノキの果実のDNAを調べるということだった。 遺伝子の仕組みなどは動物も植物も変わらない。 個体識別に使えるということだ。 DNAが一致したら、殺人現場と容疑者の家の庭はつながっている、ということになる。 高校1年の担任は生物の先生だった。 だからというわけではないが、ぼくは生物はわりと好きだった。 ただ、植物の名前などはダメだ。 なんという植物がいつ咲くか、というようなことは全くわからない。 わかるのは、サクラぐらいかな。 動物はまだまし。 オオカミがイヌ科でトラやライオンはネコ科ということくらいはわかる。 ぼくが面白かったのは、物質交代。 昔は新陳代謝と言っていたらしいが、ぼくらの高校時代には物質交代という名前になった。 身体を維持するために、細胞のレベルで化学変化が起こる。 これを物質交代という、というようなことだと思う。 アデノシン3リン酸がアデノシン2リン酸になって、エネルギーが出る。 これを化学反応を物質交代と呼んでいる。 人間の、というか生物の身体が動くためのエネルギーは、そういう仕組みから生み出される。 その先生が、人間の身体は全て化学変化で出来ている、と言った。 神経が電気信号みたいなものを伝えるのも化学変化だし、記憶のために脳の中のシナプスが切り替わるのも、最終的には化学変化になっている。 要するに、人間は有機物でできていて、化学変化によって動いているということだ。 最終的に頭で考えたり、心で思ったりすることも、煎じつめれば化学変化になる。 それがぼくが生物を習って、一番大事だと思っている結論。 生物はどうして心を持つのか、不思議だ。 |
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