考えたこと2

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農業人口
農業はこれから(今までもだが)の産業だと思うのだが、その記事があった。

農業が成長産業になるためには、儲からないといけない。
儲かるためには、農業人口を今より減らさないといけないらしい。
なるほど。
農業人口が減ると、一人あたりの収入は増えるということか。

機械化が進んで、今なら人口の1%程度の人がいれば、十分な食料を作ることができるらしい。
1億2000万人の1%だから、120万人だ。
今は230万人いるから、約半分にしないといけない。
もちろん、農地の集約も必要だろうが、それだけではダメで、人を減らさないといけないということだ。
これから人口が減るのだから、国内で消費する食物は減る。
和食をブランド化して、和食用の食材としてコメなどを輸出したらいいと思うのだが、そうもいかないらしい。
海外では農産品が安いから、日本の価格では売れないということだ。(円安がもっと進めば、輸出もできるかもしれないが…。)

だから、地方創生の切り札は、農業人口を減らすことになる。
経済的には創生するが、地方の人口は減少する。
現在は補助金で零細な農家が救済されているから、人口が減らないという状況らしい。
財政的にも、いつまでも補助金を出していられないだろう。
そうなると、必然的に農家の人口は減り、集約化されていくんだろうか。
もちろん、農水省はそんなことは考えていないだろうが…。

記事によると、化学肥料や農薬や農耕機械ができるまで、食料を作ることは大変な仕事だったとのこと。
江戸時代には全人口の85%が農村に住んでいたらしい。それだけの人が働かないと、食料が足りなかったということだ。
まあ、今のように食料が安くなかっただろうから、自作農は儲かっていたのだろう。
単位面積当たりの収穫を増やし、人手をかけないで作れるようになったのはほんの最近のことだ。
たしか、小学校の頃に棚田の写真を見て、日本の農業は素晴らしい、ということを習った記憶がある。
コメが余ることによって、それらも素晴らしくなくなった、ということだろう。
でも、作るのを止めるくらいなら、ダンピングして輸出したらいいと思うのだが、難しいのかな。

つまり、本来の意味で農業を再興しようとすると、農業人口は減らさざるを得ないということになる。

地方創生というのは、2040年には地方自治体の半分は消滅するという事態を何とかするためにできた言葉だと思う。
また、地方創生のためには、農業を再興するのも必要だろう。
しかし、それらは両立しないということだ。
農業を再興しようとすると、地方の農業人口は減らざるを得ない。

農水省と農協が抵抗するんだろう。

そういうことを含んで、どうやって地方を創生するか、考えないといけない。

難しいだろうなあ。



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