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2014.10.06 Monday
記憶術
昨日の日曜日に試験を受けた。
57歳になって、試験を受けようという気になったのは、過去20年ほど試験を受けたことがなく、その経験を忘れていたからと言っても過言ではない。 それほどシンドかったということだ。 試験は考えるものではなく、暗記ものだった。 年齢が上がると、記憶力が衰えるというが、こんなに実感したことは初めてだ。 テキストがA4で6冊、10センチくらいの厚みになる。 その主要な部分は覚えたほうがいい、とセミナーに出た試験に合格した体験者は言う。 え、そんなんムリやんというのが率直な感想だった。 和田秀樹が人間の記憶について言っていたが、年をとると機械記憶ができなくなるという。 とにかく、読んだり、聞いたり、書いたりして覚える、というやり方ができなくなる。 だから、何も覚えられなくなるか、というとそうでもない。 エピソード記憶というのなら、歳をとっても大丈夫だ、ということだった。 何らかの物語と記憶したいものごとを結びつけると、覚えられる。 ぼくは機械記憶ができなくなる、といっても全くできなくなるとは思っていなかった。 いくらなんでも書いたり読んだりすれば、少しは覚えられるだろう、と思っていた。 しかし、全くダメだった。 読んで、書いて、聞いて、覚えたと思っても、違うことをやり始めるともう忘れている。 情けないほどダメだ。 昔なら、できたことができなくなる。 これほど歳を感じることはない。 しかし、そういうことは日常的に起こっている。 ちょっと別のことをすると、何をしようと思って今ここに来たかわからなくなる、ということがしょっちゅうある。 そう思うと、仕方ないと思える。 短期間の機械記憶がダメだから、方針を変えた。 一つは長期間、それに触れるということ。 教科書を読んで、ボイスレコーダーに入れ、それを何度も聞く。 寝る時に聞くのはもちろん、スポーツクラブで泳ぐときにも聞いた。 感触的には泳いでいる時に聞いたのは、わりと覚えたような気がする。 泳いでいる時というのは、普通はややこしいことは考えられないので、聞いたことを覚えていたりする。 あの時に聞いたなあ、ということでエピソード化されるのだろう。 何か手を動かしている時に聞く、というのはいいと思う。 それと自分の体験に結びつけて覚えるのは、やはり覚えやすい。 これがエピソード記憶というやつだ。 昔は一夜漬けで何とかなったが、もう全くムリだということがよくわかった。 50を過ぎた人で、これから勉強しないといけない人は要注意。 一夜漬けなら、ほとんど全部忘れています。 |
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