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2014.09.18 Thursday
グローバル化
グローバル化の定義にはいろいろあるが、移民が増える、というのもグローバル化の一つと言っていいと思う。
安い労働力を求めて、企業が世界中に工場を作るのと似ている。 仕事が少ない国から、多い国に働きに出てくる労働者が先進国では増えている。 日本はその例外だが…。 欧州でも移民が増えている。 ロンドンに着いて、ホテルに連れて行ってくれるガイドさんが、ロンドンの人口の半分が移民だという。 イギリスはEUには加盟していないが、EUができて移民が増えたらしい。 そう思ってみると、見るからにイギリス人という人は少なく見えてくる。 アフリカ系や中東系の人たちが多いと思ってしまう。 イギリスはヨーロッパでも経済的には成功している国らしい。 だから、稼ぐために海外から人が来る。 そうすることによって、安い賃金で働く人が増え、また経済が活性化する。 それがイギリス人にとって良いことかどうかはわからない。 どこの国でも、移民に反対する人がいるのはそういうこともあるのだろう。 ガイドの人は、移民が増えたために、古き良きロンドンがだいぶ変わったという。 イギリスの伝統である、マナーが悪くなったのが第一。 次の人のために、ドアをおさえて待っていたり、いいサービスをしてもらった時にチップを渡したり、交通ルールを守ったりするというマナーだ。 たしかに28年前に比べるとそうかもしれない。 それでも、街なかでクラクションは聞かないし、電車では席をちゃんと譲る。 地下鉄は日本より一回り小さいが、混んでいても自転車を持って乗ってきたり、ベビーカーを持って乗ってきたりするが、みんな嫌な顔をしない。 お年寄りが立っていると、ちゃんと声をかけて席を譲る。 それが当たり前、という社会のコンセンサスができている。 28年前は地下鉄になど乗っていなくて、もっぱらクルマだった。 訪れた街もバーミンガムというところだった。 それでも、クルマのマナーは良かったし、20メートルくらい離れた廊下でもドアを手で押さえて待っていてくれた。 それがイギリスなんだといたく感動したのを覚えている。 今回のロンドンでも、それは本質的には変わっていないと思った。 例えは悪いが、腐っても鯛だ。 さすが、グレート・ブリテン。 |
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