考えたこと2

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新聞の未来
この夏ロンドンに旅行した。
その時に感じたことを書く。

ロンドンでは地下鉄の駅で、タブロイド版の新聞をタダで配っている。
配っているといっても、人がいて配布しているわけではなく、スタンドに入れて置いてあって、自由に取って行っていい、という格好だ。

METROとLondon Evening Standardという2つの夕刊紙をもらってきた。
どちらもFree(無料)と書いてある。
長男がちょっと早めにロンドンに行っていたのだが、地下鉄に乗ったら新聞を持っていた。
「これはタダや」というので、見てみるとたしかに無料と書いてある。

ぼくも次の日スタンドから取った。
London Evening Standardには「毎日200万人以上に読まれている(READ BY MORE THAN 200MILLION PEOPLE EVERY DAY)」と書かれている。
別にタダだからといって、手を抜いている様子もない。
64ページもある、カラーの新聞だ。
スポーツの写真や特集記事、ビジネス、株価、天気予報、中東関係、エボラ出血熱、書評、趣味(クロスワードパズルや数独)、テレビ番組など、盛りだくさんだ。
これをタダで配るというのはスゴイことだと思う。
もちろん、もう一つのMETROの方も同じような構成。
METROの方には、「世界一ポピュラーな無料新聞(The world's most popular free newspaper)」と書いてある。

タダで配っている一方、地下鉄に乗っている人たちがそんなに取っていくわけではない。
みんなスマートフォンを見ている。
要はスマートフォンでニュースをタダで見ているのだ。
そういうことだ。

もちろん、元は有料だったんだろう。
でも、インターネットに押されて、だんだん買う人が少なくなった。
そこで、広告料で儲けることにして、新聞自体はタダにした、ということだ。
インターネットと同じビジネスモデルにせざるを得なくなった、ということになる。

新聞を作るコストは、IT化によって安くなったんだろう。
記事のテキストとデジカメの写真があれば、紙面はコンピューター上で編集できる。
それを印刷する、ということで従来の印刷の手間は激減されている。
記者もいちいち本社に帰らなくても、出先からメールで入稿できる。
カメラマンと兼ねることも可能だ。
極論すれば、スマホひとつあればOKだから。

だから、新聞社はスリムになって、広告料だけでもやっていけるようになったのだと思う。

これはぼくの想像だが、そんなに外れていないと思う。

ロンドンではそういうことが起こっている。
ということは日本もいずれそうなる。

まず、夕刊紙かな。
夕刊フジが無料で駅のスタンドに置いてある日が来るだろう。

それがいつになるか…。

でも、確実に来る未来だろうと思う。
もうロンドンには来ているのだから。


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