考えたこと2

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人生の役割
ドナルド・E・スーパーという人はアメリカのキャリアについての学者だが、人生の中で人が演じる役割についてまとめている。
スーパーの「ライフロール」というものだ。

人は生まれた時は、誰でも「息子・娘」の役割を演じる。
まあ、人は誰でもどこかの親から生まれるわけで、誰かの息子か娘としての役割を演じなければならないことになる。
生まれてから成人になるまではとりあえず「息子・娘」として生き、独立した時点でその役割はちょっとお休みで、歳をとって親の介護などが必要になった時にはまた「息子・娘」に戻る。

二つ目の役割は「学生」だ。
保育園、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、大学など、今の社会では教育は必須だから、その歳に応じた学校で「学生」になる。
この時期が短い人は「息子・娘」の役割も短かめになるのだろう。

その次は「職業人」だ。
独立するためには仕事をしないといけない。
このあたりが、アメリカ的かもしれない。

次に「ホームメーカー」という役割になる。
家のことをする人、ということだ。
独立して家を構えたら、ホームメーカーになる。

そして、「余暇を楽しむ人」。
仕事と生活必需時間以外の余暇を楽しむ、という役割。
これを役割というところが、アメリカらしい。
本を読んだり、テレビを見たり…、これもたしかに役割だ。
定年したら、この役割が増える。

そして、「市民」。
選挙に行って国民の権利を遂行したり、ボランティア活動などはこの役割にあたるだろう。

これが全てだという。
「え、これで終わり?」という人もいると思う。

「親」の役割はどうなるの?ということだ。
必ずしもみんなが「親」になるわけではないから、スーパーは「ホームメーカー」という役割をそれに当てたんだと思う。
たしかに、独立しても独身でいたり、結婚して二人になったり、子どもが出来て親になったりする。
ここのところは表現が難しい。

でも、生まれた時は「息子・娘」であるのなら、「親」の役割もあっていいと思う。

「ホームメーカー」には「親」の役割は明確には書いていないようだ。
アメリカでは、親の役割はあまり大きくないのかな。
スーパーがこのライフロールを発表した1950年代後半は、まだアメリカの離婚率は低かったろうし、親の役割はそこそこあったと思うのだが…。

キャリアに関する限り、「親」の役割は小さいのかもしれない。
スーパーはキャリアの学者だったから、「親」の役割を作るよりも一般化をしてそれを「ホームメーカー」にしたのだと思う。

たしかに、アメリカでは成人になったら、家を出て、自分で暮らすというのが普通だと聞いた。
今は不景気でそうでもない人もいるらしいが…。
でも、ひきこもりはいない、というのは本当らしい。
ひきこもっていたら、誰も面倒を見ないので餓死するからだ。

このへんの社会の差は大きいと思う。

スーパーが日本人の学者なら、「親」をホームメーカーの役割に書いていただろう。


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