考えたこと2

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ステレオカメラ2
ぶつからないクルマの実車試験の様子が記事になっていた。
予想通り、スバルのステレオカメラの成績がよい。

今回の試験には、歩行者に対するブレーキの試験も入れたので、ステレオカメラの成績がよかった、ということらしい。
人間を認識する、ということでは、レーダーよりもカメラの方が圧倒的に有利だろう。
一部のデジカメではもう当たり前になっているが、人が笑ったときにシャッターを切るというようなこともできるようになっているのだから、カメラなら人の認識は楽だ。

もちろん、今までのミリ波レーダーを使ったシステムは、転機が悪い時とか、遠方に障害物があるときなどは有効なんだろうが、人が飛び出してきたときなどは、弱いと思う。
スバルのシステムの記事をみると、

「EyeSightに使う日立オートモティブシステムズ製のステレオカメラは、歩行者を高い精度で認識した上で、自車の約100m先と比較的遠くにある物体までの距離を測れることが特徴で、これが最高得点の獲得につながった(図3)。約30万画素の二つのモノクロCCD(電荷結合素子)カメラで物体の大きさや形、移動速度などから車両に加えて歩行者や二輪車、自転車を識別できる。例えば大きさと形が人に似ており、移動速度が数km/hであれば“歩行者らしい”と推定するようだ。」

カメラは日立製だった。
日立もデジカメなどの個人向けの商品は出していないが、クルマの部品としては商品化している。
先日出ていたソニーもこのあたりに参入しようとしているのだろう。
これを見ると、部品(カメラ)の差が自動ブレーキ性能に大きく影響を与えていることがわかる。

日立はこういうところで、家電の穴を埋めているのか。
なるほどなあ。
産業用のカメラの用途を考えると、いろいろ考えられる。
要は人間の目の代わりをするのだと考えたらいいわけだから。
ロボットで自動化するときにも、きっと役に立つ技術だろう。
人間は目で見て判断することが多いからなあ。

2013年度の日立の有価証券報告書を見てみると、売上高約9兆円のうち、民生機器は1割程度だった。
もともと日立は重電メーカーだったから、産業用も多かったが、この20年ほどで日立というブランドを見る機会は減った。
プラズマテレビも早々に撤退したし、パソコンもやめた。
オーディオもなくなったし、細かい電子機器はもうないと思う。
いつの間にか、産業機械メーカーになっていた。

松下もそっちの方向に舵を切ったし、日本では家電では食えないということなのか…。

自動車の自動運転の話がそれてしまったが、日本の家電業界は再編の時期(というより、もうすぐ再編は終わり?)なのだろう。

これからは、人気のある家電製品の中に日本製の部品が入っていたり、日本製の機械で加工したり、というような時代になってくるのだろう。

結果的に、ぼくらは日本の家電の最盛期を生きたことになる。

ステレオも、冷蔵庫も、掃除機も、エアコンも、洗濯機も、ビデオも、どんどん新製品が出てきた時代。
そして、どんどん便利になった時代。

いい時代だったと思う。

でも、もう終わったのだ。

ステレオカメラの技術、頑張ってほしい。


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