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2018.02.12 Monday
オケ老人
杏が主演の2016年の映画。
初めて実写映画に主演した作品。 題名からわかるように、「梅ヶ丘交響楽団」という年寄りばかりのオーケストラが舞台。 全くのポンコツ楽団。 こういう映画を撮ろうとしたら、役者には事欠かないのが日本の強みと言ったら言い過ぎか。 小松政夫、左とん平、石倉三郎、藤田弓子など、芸達者の俳優。 なんとなく、楽しんで演じているように思える。 そこに間違って入ってしまったのが、杏が演じる高校教師。 若い人があまり出てこないのだが、それが日本の地方の未来を表しているようだ。 杏と同僚の高校教師(坂口健太郎 初めて知った)、団員の娘(黒島結菜 こっちも初めて)くらい。 ライバルの梅ヶ丘フィルハーモニー(これと間違えて、梅ヶ丘交響楽団に入った)との確執が、物語を盛り上げる。 だんだんと老人たちと打ち解けていき、トラブルもあって指揮を任される。 楽団員もだんだんと増えてくる。 フランス人のプロの指揮者が出てくるが、この人が「音楽は楽しくやるものだ」という。 それが物語を盛り上げる。 杏の指揮がいかにも素人臭いところは演技指導だったのか…。 クライマックスの演奏会の「威風堂々」が、下手な頃と大違い。 定番のストーリーだが、笑いあり、涙ありでまとまっている。 見ていて、「1万人の第九」を思い出した。 思いきり、楽しくやろう、という音楽への向き合い方。 終わった後の「ブラボー」の感動…。 これまた、音楽はいいものだ、という事を思い出させてくれる映画だ。 長らくサボっていたギターの弦の交換をやって、ネックの掃除をした。 また頑張ろう。 |
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