考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< April 2025 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
おばちゃんの決まり文句
「男はつらいよ」にはいろいろと決まったセリフがある。
最初の頃は、おいちゃんと寅次郎が喧嘩をして、「出て行け」というおいちゃんのセリフに、「それをいっちゃあおしまいよ」と返すやり取りがあった。

あのドラマの中で、寅次郎が毎回言うセリフ。
「労働者諸君!」と裏の印刷工場の工員に呼びかけるセリフ。
「そこが渡世人のつれえところよ」というテキ屋らしいセリフ。
「結構毛だらけ ネコはいだらけ お尻のまわりは…」という売り口上…。

でも、そういう有名なやり取りの他に、地味な一言もある。
それが、おばちゃんのいつものセリフ。

「あとで美味しいもの作ったげるからね」

どんなときでも、おばちゃんは優しい。
ドラえもんみたいなおばちゃんだが、寅次郎が帰ってきた時、ほぼ間違いなく声をかける。
寅次郎が沈んでいる時、疲れている時、そういう時に声をかける。
寅次郎の関係者が来ても、落ち込んでいたら必ず声をかける。

「あとで美味しいもの作ったげるからね」

たいがいは「芋の煮っころがし」だ。
おふくろの味、というやつ。
ハンバーグとか、ステーキとかいうものではない。

あの言葉を聞くと、いつものとら屋だと思う。

山田洋次監督の思いが、きっとあの言葉には入っているのだろう。
昭和のおふくろさんという感じ。

そういう声をかけられたら、嬉しいと監督は思っているはずだ。

「あとで美味しいもの作ったげるからね」

「男はつらいよ」に欠くことができない名セリフだ。


| | 考えたこと | 23:17 | comments(0) | trackbacks(0) |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://hdsnght1957kgkt.blog.bai.ne.jp/trackback/237137
トラックバック