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2018.01.12 Friday
人生の逆算
人生100年時代というが、長くなった老後で一番の問題は「いつ死ぬか」ということだと思う。
それさえわかれば、そこから逆算していろんなことが決められる。 はっきり決まるのが重荷なら、5年単位でもいい。 だいたいいつ頃死ぬか、ということでも情報としては大きい。 75歳くらいとか、90歳くらいとか、そういうことだ。 それがはっきりすると、残りの時間が決まるから、どれくらい資金に余裕があるとか、逆に足りないから今のうちに始末するとか、もっと稼ぐとか、そういう計画がたつ。 今の状態なら、長生きのリスクを考えざるを得ないから、ひたすら節約するだけだ。 ほとんどの人が80歳を超える今となっては、長生きはリスク以外の何物でもない。 経済的な問題をどうするのか。 生きる目的をどうするのか。 最近のネット記事でも、どうやって人生の終盤を生きるかというようなものが増えている。 どうも結論としては、なるべく長く働くこと、副業などを持つこと、趣味を持つこと、社会とつながることなどがあがっている。 どれもそうだと思う。 でも、全ての悩みの元は「いつ死ぬか」ということがわからないことだ。 人類が生まれてからこっち、「いつ死ぬか」が問題になったことなどないだろう。 そんなぜいたくな悩みは持ちようがなかった。 「死」は忌避すべきものであり、「どうやって長生きするか」が問題だったと思う。 ところが医療と社会保障が進んだ日本では、そうではなくなってきたということだ。 もちろん、めでたいことではある。 しかし、そういう人がどんどん増えているというのが、少子高齢化社会。 このままでは、社会がたちいかなくなる。 遺伝子工学が発達すれば、ある程度わかるようになるかもしれない。 日本は、この分野では世界のトップランナーだ。 そのうち日本のようになる国々の見本を作らないといけない。 この30年ほど失敗しているが、今からでも取り返したい。 みんなで知恵を出そう。 |
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