考えたこと2

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アトムの影響
日本のコミュニケーションロボットは、どういうわけか男の子の声を使っている。
シャープのロボホンもそうだし、トヨタのキロボミニも、ペッパーもそうだ。
ただし、男性と言っても子どもの声で、音程は高めだ。

対して、アメリカのアマゾンのアレクサ、グーグルアシスタント、アップルのシリ、マイクロソフトのコルタナなどは女性の声。
これには理由があって、ネットによると「男女ともに女性の声の方が受け入れやすく、温かみを感じるから」ということらしい。

聞き取りやすさということでは、きっと大人の男性の声は低めでダメなんだろうと思う。
だから、アメリカの各社は女性の声を使っている。

でも、日本のロボットは子どもの男性の声。
これはきっとアトムの影響だと思う。
日本が人間型のロボットにこだわるのも、同じ理由だろう。

アトムは天馬博士が亡くなった子どもの代わりに作ったロボット。
小学生くらいの大きさだったと思う。
それが刷り込まれているのだ。
だから、大人というより子どものイメージで作られている。
ロボホンやキロボミニなどは完全に子どもだ。

コンセプトとして、人間と会話しながら成長するということだから、最初は子どもという設定なのかもしれないが、なんで男性なのかなと思っていた。

ぼくらの世代の人たちは、小学校の頃にアトムの洗礼を受けている。
ぼくが小学校の1年の時に、アニメが始まった。
アトムはぼくらのヒーローだった。
今見たら、モノクロのかなりクオリティの低いアニメだが、その当時は画期的だった。

ロボットという言葉を知ったのもアトムだし、馬力やエネルギーという言葉を知ったのもアトムだった。
ぼくがSF好きになったきっかけもアトムだったし、大げさにいえば、科学というものが素晴らしいものだという事を植え付けたのもアトムだったと思う。

ウチの長男が小学生になった時、見ていたのが戦隊モノだった。
ジェットマンやジュウレンジャーというような名前を覚えている。
あれにはアトムにはあった「科学の子」というような側面はなかった。
スポンサーがおもちゃ屋で、自身の玩具を売るために番組だった。

そういうことをしているから、「科学」を重要視しない風潮がひどくなったのだと思う。
原発をめぐる報道を見ていて、本当にそう思う。

手塚は偉大だった。
そういう作品を見て育ったぼくらは、つくづくラッキーだった。


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