考えたこと2

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コンビニの値段
コンビニの値段が高いのは、小口で配送するとか、営業時間が長いとか、商品の入れ替えが激しいとか、そういう理由があるのだと思っていた。
ところが、「賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか」という本によると、それだけではなく「捨てる費用」もカウントされているからだ、ということだ。

そういえば、近所のセブンイレブンでアルバイトをしている高校生が、時給もさることながら、余った弁当や食材を持って帰らせてくれるから働く、ということを聞いたこともある。
どこまで本当か分からないが、たしかにコンビニのやり方でいくと、いくらかは捨てる食品が出てくるのは仕方ないと思う。

コンビニは名前が示すように便利だ。
欲しいものは置いてあるし、スーパーよりも近かったりする。
その便利さの代償がコストが高いことだが、どれくらいのコストが「捨てる費用」なんだろうか。

コンビニ限定の商品などは、他の店では売れないので、売れ残ったら捨てるしかないという。
週にいくつか以上売れないと、棚から撤去されるというようなこともあるらしい。
棚からなくならないように、メーカーの社員にはノルマがあって買ったりしていたとのこと。
いろいろと、コンビニ特有の事情もある。

この本の筆者は食品メーカーに勤めたあと、フードバンクという、商品として流通できない食品を企業から引き取り、福祉施設や困窮者に無償で分配する会社に勤めたとのこと。
食べ物を捨てるということに、ひとかたならぬこだわりがあったのだろう。
現在は大学で教えていて、学生から話を聞くという。

大学生のアルバイトは、初めてコンビニや宴会場、外食、食品小売などで、大量に食費を廃棄せざるをえない状況に直面して、衝撃を受けたり心の痛みを感じたりするらしい。
それはそうだろう。
一方で食うに食えない人もいるのに、他方では大量廃棄されているのだ。

そんなところを見るのは、あまりいい経験とは思わないが、反面教師ということもある。
豊かな日本の影の側面だ。

しかし、これだけITが進んでも、廃棄食品がなくならないとはどういうことなんだろう。
コンビニの強みは、要るものを要るだけ、タイムリーに売るということだったはず。
まだまだそのあたりの工夫が足りないのか。
損を込みで値付けしているから、経済的には痛くないからか。

ぼくらが、まだまだコンビニは値段が高いということで、スーパーに行けばいいのだろう。
そういう人が増えると、食品廃棄のコストを下げるために、努力するだろう。

便利さの裏には、いろんな不都合がある。
大量の食品が廃棄されるというのもその一つ。

それを減らすためには、消費者の行動も必要だ。

でも、便利だからなあ‥




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