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2018.11.22 Thursday
尼崎市 戦後最低の投票率
先週の日曜日は尼崎市の市長選挙だった。
現職の稲村市長は2期8年を勤め、3期目の立候補。 対抗は前回と同じく、共産党推薦の流目という70歳の人。 新聞では「新人候補との一騎打ち」と書いてあったが、70歳で共産党の地区の仕事をやっていて新人というのはなあ。 でも、対抗が出ただけましか。 市長選挙といっても、街でポスターも見ないし、街頭演説もないし、選挙の争点もわからない。 もうこれは、出来レースと言っていいのではないか。 まだ共産党は推薦を出しているだけマシ。 その他の党はどうなってるのか。 前にも書いたが、その他の党、特に公明党は尼崎市議会では与党なんだから、誰かを立てるべきだと思う。 そうしないということが、結局は市議会では市長も含めてみんな仲良しで、出来レースをやったということだ。 対立候補のビラをネットで見たが、例によって憲法改悪反対、消費税10%ストップとか書いてあった。 でもまあ、その字は小さいし、今回は形だけでも現職の市政批判もしているし、いいと思う。 ビラには、パブリックコメントを聞いているが市民は「私たちの声が届かないと感じています」と書いてある。 それなら、そういう実例を出したり、こんなことが困っているということを書かないといけない。 中学校の給食や公共施設の削減、民間委託計画の見直しなどが公約。 何ら具体的な数字はない。 共産党の市議に聞いたら、わかると思うのだが…。 選挙は無風だったから、市民の関心は上がらない。 その責任は市議会と市長の両方にある。 市議会で有効な議論がされていれば、自ずと争点は明らかになるし、もっと建設的な批判ができて、市民も意識が高くなる。 そうすれば、市長選挙に出よう、という人も出てくる。 今の市政をやっているのは、市役所の役人だ。 結局役人が出してくる提案に市長も議会も乗っているのだろう。 非効率が放置され、役所の人数は減らないし、市民サービスはよくならない。 これから少子化で人が減るというのに、どうするのか。 だいたい、役にも立っていない市議が42名もいることを問題にしないのか。 そういう提案が出れば、市民も投票に行くだろう。 その市民の関心の低さ、諦めを表しているのが投票率。 前回も尼崎市として戦後最低だったが、それを更新して25.69%だった。 ぼくも市民の義務だとはわかっているが、行っても仕方がない。 現職の市長が通るに決まっているのだ。 白票を投じて、不信任を表してもいいとは思ったのだが…。 ツイッターには、白票でを投じに行くべきという意見もあった。 そうでないと、どれだけ投票率が低くても、自分は信任されたと思うから…とのこと。 たしかにそうだとは思う。 しかし、いくらアホでもこの投票率で信任されたと思うだろうか…。 いや、今日にはもう投票率のことは忘れているだろう。 そのためにも、ぼくらが市政にもっと興味を持たないといけない。 とは思うのだが…。 |
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