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2018.11.22 Thursday
未来は変えられない
「過去は変えられないが、未来は変えられる」、というのはよく聞く言葉だが、これはちょっと違うと思う。
「過去は変えられるが、未来は変えられない」という方がいい。 過去に起こった事実は変えられない。 それは当たり前。 しかし、それをどう捉えるかが大事だ。 たいがい、キャリアの相談というのは、そこが大事になる。 自分が取り組んできたこと、頑張ってきたことの意味を考える。 それが主な作業になる。 自分では大したことがないと思っていたことも、見方を変えれば意味が変わってくる。 くだらないことだと思っていたことでも、それが縁の下の力持ち的な事だったりする。 誰かのためにならない仕事は少ない。 きっと誰かのためになっているのだ。 どこから光を当てるかで、意味は変わる。 だから、過去は変えられる。 未来は変えられる、というのは嘘だ。 未来はまだ来ていないから、わからないというのが正解。 そして、未来は作るものでもある。 未来は変えられる、という言葉には、自分の未来はきっと自分の思っているものにならないから、変えるべきだ、という暗黙の了解がある。 そんなことを考えていたら、未来はろくなものにならない。 未来はこれから作ればいいのだ。 たとえ、それが受け入れ難いものであっても、受け入れざるを得ない。 それをどう解釈するかということだ。 そんなに簡単に考えが変わるわけではないが、そんなふうに話を聞き、話をする。 自分の経験は大事だ。 それが考え方のベースになっている。 世の中の動きにも敏感にならざるを得ない。 妥当な世の中の認識も必要になる。 クライアントが満足するときも、しないときもある。 それは仕方がない。 あとは誠心誠意、接するだけ。 そういうものだ。 |
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