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2018.11.17 Saturday
サイバー担当大臣
日本の低迷はIT音痴が指導者層に多いことが一つの原因だと思う。
これは官についても、民についても、同じことだ。 官の方はバンコクポストのニュース。 日本のサイバー担当大臣は「コンピュータが使えない」という報道。 民の方は経団連会長室。今回はじめてパソコンが入ったという。 どちらも正真正銘の本当のことだ。 サイバー担当の桜田大臣は、原発内でUSBメモリの使用は許可されているのか」という質問の意味が理解できなかったらしい。 1949年生まれの68歳。 普通の民間企業にいれば、おそらく使ったことくらいはあるはず。 50代くらいからパソコンが普及したはずだ。 しかし、政治の世界にいると、そういうややこしいことは秘書がやるのだろう。 それでも、サイバー担当大臣が自ら「パソコンを使ったことがない」というのは、情けない。 選んだ方も選んだ方だと思うが、なぜ本人が辞退しなかったのかと思う。 サイバーの意味すらわからなかったのだろうか。 よくSNS等で炎上とかニュースになるが、その意味もわからなかったのだろう。 日本人には、上に担がれるお神輿は軽くてもかまわない、という伝統がある。 大体の物事は課長クラスが決めて、稟議書を回す。 上の方に上がる頃には、下の方では合意ができている。 だから極端な場合、一番上はハンコを押すだけ、ということになる。 そういう人が大臣答弁をするから、こんなことになる。 民間はだいぶマシだが、大枠は似たようなものだ。 組織が大きくなればなるほど、そういう傾向は強くなる。 サイバー担当大臣はそれを象徴したニュースだった。 ツイッターを見ていたら「台湾では2年前にトランスジェンダーの女性プログラマー(当時35歳)がデジタル経済政策担当大臣として入閣」というのと比べものにならない、というツイートがあった。 まことにその通り。 長い低迷の原因はそのへんにあるぞ。 |
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