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2018.11.12 Monday
第一次大戦終結100年
昨日は第一次大戦が終結した日。
1918年の11月11日に4年続いた戦争が終わった。 終戦から100年が過ぎた。 それを記念して、フランスで72カ国が集まって式典があった。 1000万人の兵士が亡くなったという。 一般人も合わせると、1600万人が亡くなった。 戦車、戦闘機、機関銃、毒ガスなどの新しい兵器が開発され、使用された。 それまでの戦争とは違って、大量に人を殺すことができる武器ができたのだ。 日本は遠く離れていて、あまり第一次世界大戦のことはよくわからない。 世界史の教科書でも詳しくは教えない(載っていたけど)。 日本は日英同盟の関係で、イギリスとともに戦ったという事になっている、という程度の知識。 ヨーロッパの国々は戦場になり、終わったときにはみんな「戦争は二度としたくない」と思ったはず。 式典で、ラベルやバッハの音楽が演奏されるところが、さすがヨーロッパだ。 雨の中、首脳が並んで歩いていく姿は印象的。 その列にはトランプ大統領はいなかった。続く平和フォーラムも欠席したとのこと。 プーチン大統領はトランプ大統領とにこやかに握手をしていた。 まるでマクロン大統領を牽制するような感じだった。 マクロン大統領は「古い悪魔がまた姿を表した」と言った。 ナショナリズムや自国第一主義を批判したものだ。 プーチンやトランプはそうは思っていないが、行儀よく拍手していた、とイギリスのニュースでは伝える。 まさにそうだろう。 当のフランスでも、自国優先の人たちが増えている。 いずれの国でも同じだ。 メルケル首相は、退任を決めている。 EUというアメリカと並ぶ連合国を作ろうという試みは、イギリスが離脱を決めたことで綻びはじめた。 アメリカとEUの関係もぎくしゃくしている。 第一次大戦後に国際連盟ができ、二度と戦争はしない、と思っていたのに、その十数年後に第二次大戦が始まった。 第二次大戦後にできた国際連合も、どちらかというと軽んじられている。 みんな自分の国の利益が大事なのだ。 国際連合も、官僚的になっているという。 多くの状況証拠は、「二度と戦争をしない」と誓った日の逆方向に向いている。 麻生財務大臣はせっかく出席したのだから、どこか公の場でそれを報告したらいいのにと思う。 |
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