考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< April 2025 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
就活ルールと大学生の勉強
経団連の会長が就活ルールの廃止を決めた。
それに変わって、政府と大学が協議して新しいルールを決めることになる、とのこと。

この間、いろんなことが取り沙汰された。
「学生が混乱する」
「中小企業が採用しにくくなる」
というような声の中、「学生が勉強しなくなる」という声も出た。

これは、大学側が就活ルールがなくなると、採用活動が超早期化するので就活が長期化するとか、早々と内定してしまうとかいうことになり、学生が勉強をしなくなる、ということだと思う。

しかし、この理屈はおかしい。
勉強をするかしないかは、大学がどれだけやらせようとするかで決まるはず。
それなのに「勉強しなくなる」というのは、大学自身が就活は勉強より大事だ、と考えているということだ。
これはおかしくないか。

その証拠に、私立文系学部では4年次の必修の授業というのはない。
卒論ゼミだけが必修になっている。
さらに、ほとんどの私立文系では3年で120単位は取れるようになっている。
これも、4年生は就活で忙しいから、授業は3年で取れるように、ということの現れだ。
今は、就活に備えて、4回生は週に1日学校に来ればいい、という状況を学校が認めている、ということだ。
学費は週に1日でも同じように取るのにだ。

そのうえ、就活で忙しいのなら、ゼミに来なくていいという先生も多い。
公式には「人事のハンコが必要」という書類もあるが、そこは有名無実になっていたりする。

一方で、企業はもっと大学で勉強してほしいと言っている。
昔は、企業内で訓練すると言っていたが、今やそういう余裕もなくなった。
だから即戦力の学生がほしい、ということだ。
それでいて「全学部全学科」という求人はおかしいだろう。
文章を書く仕事がメインなら文学部とか、経理なら経済学部や、商学部、総務なら法学部、営業なら経営学部とかいうように、専門性を問えばいいのだ。
「こういうことができる学生」というのを具体的に求人票に書くようにしないといけない。
それを、「コミュニケーション能力のある人」、「論理的思考力のある人」とか「熱意がある人」などという言葉でごまかしてはいけない。

ぼくは、文系の大学生は気の毒だと思う。
大学を出ても、なんら専門性は問われない。
求人は「全学部全学科」というのがほぼ100%。
まずはこれを変えなければ、勉強する気にならないだろう。
結局、今の求人形態が、文系の大学生に「勉強しても就職の役に立たない」というメッセージを出している。

それらも含めて、変えていくことを経団連の会長は宣言したのだと思う。
一部の企業と大学は、まだまだ周回遅れなのだ。
昭和の時代、成長していた頃の遺産を引きずっている。

遠い道のりだが、これを変えていかなければ、いけない。


| | 考えたこと | 23:54 | comments(0) | trackbacks(0) |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://hdsnght1957kgkt.blog.bai.ne.jp/trackback/237047
トラックバック