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2018.10.28 Sunday
これから始めるならどの楽器?
こないだまで東京で楽器フェアをやっていた。
80年代に2回ほど行ったことがある。 ちょうど関東に出張で、その帰りに寄った。 高度成長の末期だが、どんどん新しい電子楽器やエフェクターが出ていて、月に何冊か楽器関係の雑誌を買っていた頃。 まだまだギターの全盛期だった。 キーボードも手軽なシンセサイザーが出てきて、すごい人気だった。 日本のヤマハ、ローランド、コルグという3社が、世界でも強かった時期。 ちょうどネット上に楽器フェアの写真集が出ていたので、それを見ていたら山野楽器のブースのアンケートの写真があった。 それが「これから始めるならどの楽器?」というもの。 ボードに、鍵盤楽器、ギター、管楽器、弦楽器、打楽器、その他と書いてあり、そこにシールで投票するというもの。 男性は青、女性は赤のシールを貼る。 これを見ると、なかなか面白い。 鍵盤楽器40票、ギター32票、管楽器75票、弦楽器49票、打楽器78票という結果。 山野楽器のホームページを見ると、楽器・楽譜のタブがあり、楽器のところは最初にエレキギター、アコーススティックギターが出てくるから、まあよくあるタイプの楽器屋だろうと思う。 しかし、その店のブースでやったアンケートで、ギターが最下位とは思わなかった。 もちろん、弦楽器とか管楽器とか範囲の広い項目に対して、ギターは一つだけだから不利という事もある。 ぼくらが若い頃、こういうアンケートをやったら、ギターが一番になったはず。 「そんなこと言っても、わからんやろ」という声はあるだろうが、それはマチガイ。 同世代なら、きっと「ギターが1位やろ」ということになる。 それほど、ギターの人気は高かった。 最近はエレキギターを使う音楽がメインになって、ギターをやろうと思うとアンプ、シールドも一緒に買わないといけない、という事もハードルを上げているのかもしれない。 たしかに、テレビなどで最近のバンドを見ても、アコースティックギターが出てくることは少ない。 そういえば、ツイッターでフェンダーがギターの基礎的な弾き方をつぶやいている。 ハンマリング・オンなどのやり方だ。 フェンダーといえば、ギブソンと並ぶギターメーカー。 そういう努力をギターメーカーがしないといけなくなっている。 ギブソンが破産したが、フェンダーはそうならないように頑張っているのか。 そういえば、ヤマハはギターをだいぶ縮小した。 たくさんあったラインナップも今は減った。 モーリスやヤイリ、タカミネというようなアコースティックギターのメーカーもほとんど見なくなった。 最盛期はモーリスも深夜のラジオで「モーリス持てば、スーパースターも夢じゃない」と宣伝していたのだ。 今はブラスバンドの方が人気があるのかもしれない。 いずれにしても、国内は少子化だから、市場は縮小していくのだろう。 日本のギターメーカーは、少量ながら高級品のメーカーになっていくということか‥。 |
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