考えたこと2

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XaaS
SaaSとかMaaSとかいう言葉を見ることが多くなった。
ナントカas a service、サービスとしてのナントカ、ということだ。
それらを総称してXaaSと呼ぶらしい。

コンピューターの世界では、クラウドなどを利用して、ソフトウェアを売るではなくサービスとして使うというような形態。
文字通りSaaS:Software as a Serviceという言葉がそれだ。
その他、Communication as a Serviceとか、Platform as a Serviceとか、いろいろあるらしい。

コンピューター業界以外のところでも、自動車業界ではMaaSという言葉がある。
サービスとしてのモビリティということだ。
クルマというモノを売るのではなく、移動というものをサービスとして売る、ということになる。
タイムズがやっている、ライドシェアなどがこれに当たる。
従来からあるレンタカーという業態も、広い意味ではそれになるのだろう。
しかし、これからのMaaSは移動そのものではなく、それに付加価値をつけるというところになると思われる。

トヨタは自動運転の到来を見越して、病院シャトル(自動運転車内で、行き先の病院の診断を受けるサービス)などをMaaSとして提案している。
自動運転になると運転しなくていいから、その時間をなにかのサービスに当てることができ、可能性は広がるということだ。
そこにはIT技術や通信が不可欠だから、ソフトバンクと提携した。
ホンダは同じような目的で、GMと提携している。

以前フォードが車を売るよりも、売ってからのサービス(保険や修理、点検など)の方が儲かる、ということで、そこに力を入れるということを聞いた覚えがある。
だから、カーナビに通信機能をつけて、点検や故障の時には最寄りのディーラーに呼ぶというサービスをやったはず。
それもクルマに付随するサービスの取り込みということだ。
結局、製造業はサービス業を取り込んでいくということになる。

ぼくのいたタイヤ業界では、ブリヂストンがトラックやバスのタイヤでそういうことをやっている。
トラックやバスの会社と契約を結び、タイヤの供給、メンテナンスを一括して請け負うパッケージを展開しているらしい。
日経の記事によると、継続率は100%という。
他社を寄せ付けない強みになっているとのこと。
名前はTPP(トータルパッケージプラン)というものだ。
これも、「as a service」の一つだろう。
タイヤというモノを売るのではなく、タイヤに付随するサービスをセットで売る、ということだ。
ユーザーはタイヤの管理から開放される、というメリットがある。
当然、プロが定期的に点検するのだから、安全性も上がる。

記事の中ではこの方式のことを「サブスクリプション方式」と言っている。
いろんな言葉が出てきてややこしいが、これはモノを売るのではなく、ソフトならバージョンアップなどの将来的に必要となるコストも込みで「使う」というサービスのことだと思う。
これも「as a Service」の一つだろう。

調べてみると、中古車のガリバーが「月額1万9,800円から900車種以上の車のなかから自由に乗り換えながら利用できるサービス」をやっていたり、音楽のストリーミングサービス(アマゾンミュージックなど)もある。

要はモノを買わないで、サービスとして利用してもらう、というような形態だ。
これらを総称して、XaaS。
Xとは、文字通り何か、ということで、サービスとしてのX、ということになる。

製造業の生き残りを考えると、サービス業の取り込み、というのは必須だろう。
通信インフラなどが発達して、そういうものが可能になった。

ブリヂストンの取り組みにしても、そのうち車の走った距離や加速度頻度のデバイスを付けて、どれくらいの頻度でチェックしたらいいかがリアルタイムでつかめる時代も来るだろう。

何をするにも、ITの時代になるなあ。


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