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2018.10.22 Monday
AIの作った画像
今やAIが学習して生成するイメージは、人間が見て本物かどうかわからないレベルまで来ているらしい。
Forbesの記事で、AI通信というのがあるが、その中に記事があった。 記事の冒頭にいくつかの犬の写真があるが、その中にAIが作った画像があるとは思えない。 スゴイ画像生成能力だ。 AIが発達して、コンピューターができることが増えてきた。 最近の海外ドラマなどの爆発シーンは、ほとんどCGになった。 本物の画像に、炎や煙と散らばる破片などをCGで加工しているのだろう。 ちょっと不自然なところもあるから、CGだとわかるが、ぼやっと見ていたら本物と区別がつかない。 今はまだCGはかろうじてCGだとわかるが、そのうち本物と区別がつかなくなる。 この技術がフェイクニュースに使われたら、テロなどでっち上げ放題だ。 敵対勢力が、ターゲットにしている国の組織がテロを起こした、というニュースを流せる。 それも、本物としか思えない被害映像をつけてだ。 プロが見たら、偽物だとわかるかもしれないが、そういう分析が済む頃にはもう拡散している。 そんなことも考えられるくらいのレベルだ。 記事の中にも書いてある。 「これらの技術は「敵対的生成ネットワーク(GAN: Generative adversarial networks)」をベースにしたものだ。端的に説明するならば、「騙すAI」と「見抜くAI」を競争させ、より本物に近い対象(ここでは画像やイメージ)を生み出す技術である。人工知能関連のさまざまなイシュー中でも、昨今、特に注目が集まる分野である。今年6月、フェイスブックのAI開発者であるYann Lecun氏も、GANは非常に重要な技術と言及したことがある。」 騙すAIの技術がどんどん進むと、人間では真偽がわからなくなる。 要は、写真などを見せられても、それが本物かどうかは「見抜くAI」に頼らないとわからない、ということになる。 動画も、そのうち同じことになる。 長い人間の営みの中で、写真や動画は「本当のもの」だった。 それが揺らぐことになる。 記事の最後に書かれている。 「しかし、GANなど関連技術が発達すれば、写真や動画に真実を求めることは不可能になる。何を持って真実とするか。人工知能時代には、存在を証明する新しい技術やテクノロジーが必要となってくるはずである。」 どちらかというと、「見抜くAI」の技術が大事になると思うが、その技術を開発するには、「騙すAI」の技術が必要になるのだろう。 騙し合いは難しい。 |
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