![]() |
2018.09.23 Sunday
アマチュアスポーツ界は日本の縮図
日大に始まったアマチュアスポーツ界の不祥事が、今度はウェイトリフティングに飛び火した。
ボクシング、レスリング、柔道、体操、剣道、バスケットボールなどが今までにニュースになった。 内容は、反則指示、不正な金銭授受、セクハラ、パワハラ、選手の不祥事など、いろいろある。 ドーピングなども入れると、もっと増える。 なんでそういうことが起こるか、というと「指導者が古い」というのが目につく。 昔のオリンピックのメダリストを始め、活躍した名前が出てきたりしている。 非営利法人で、だいたい70歳以上。 普通の組織ならとっくに定年だ。 老害とか老醜とかいう言葉を知らないのだろうか…。 公益法人だかなんだか知らないが、定年制をちゃんと設けないといけない。 今の若い人たちが夢を持てない一端は、高齢になっても権力を手放さない人たちを見て、嫌になっていることもあるのだと思う。 学校法人にいたときも、古い人達が居座っていた。 たしかに、いい人材がいないということもあるのだろうが、はっきり言って誰がやっても同じ、という感じの仕事ばかりだから、居座ってしまう。 本当はそのやり方では生き残っていけないのだが‥。 ひどいのは、自分でルールを作って定年延長してしまうとか、そんなこともやっていた。 あれでまともなガバナンスができているとは思えない。 税金を投入している非営利の法人には、もっと厳しいルールを適用すべきだと思う。 話が逸れた。 特にスポーツで過去の栄光があると、指導者としての適性がなくても、周りが意見を言えないということもあるだろう。 回りも大先輩ということだから、言うことを聞く体育会基質。 白でも黒と言ったら黒、という伝統。 そういう人は、自分の経験だけを信じがちだからそれを通そうとするし、スポーツで生きてきて、社会を知らない人が多いだろうから、事の善悪を自分の判断基準で通してしまいがちになると思う。 特に、最近のハラスメントの事案などは新しい価値観だ。 企業などでは研修があるが、そんなこともしていないのではないか。 それらを束ねているのが文科省というのもダメなんだろう。 文科省は教育しか知らず、社会から切り離された世界になっている。 それが今の日本の教育がダメになった理由だと思うのだが…。 また話が逸れた。 アマチュアスポーツ界で起こっていることは、日本中で起こっていることなのかもしれない。 ブラック部活などもその類だろう。 広い目で見たら、二世問題なども同じことだと思う。 親の七光りで、政治家になるとか…。 今安倍総理が言っている、生涯現役でということには賛成だが、いくらなんでも70歳まで同じところで働き続け、ポストにとどまることには反対だ。 どこかでポストを手放し、若い人たちに道を譲るということが、社会に求められていると思う。 吉田拓郎も、「古い船を今動かせるのは古い水夫じゃないだろう」と歌った。 その歌に共感していた世代が、未だに権力にしがみついているのは醜いと思う。 |
![]() |