考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< April 2025 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
ギターもどき
ぼくがカシオのDG-20というデジタルギターを買ったのは、1980年代。
当時カシオはカシオトーンをはじめとして、楽器にも相当力を入れていた。
そのカシオの意欲作が、デジタルギター。

結論からいうと、残念ながらこれは成功はおさめられなかった。
一部のギターフリークと珍しいもの好き(ぼくがその一人)が買った程度。
何年間売っていたんだろうか…。

調べてみると、DG-1、DG-10、DG-20というバリエーションがある。
基本的な発音メカニズムは同じ。

弦はみんな同じ太さのナイロン弦で、張力はゆるい。
ボディが総プラスチック製だから、そんなに強い張力には耐えられない。

フレットがゴム製で、押さえたところにスイッチがある。
それで、音の高さを認識する仕組み。
音が出るのは、弦を弾いて、振動したとき。
音源は6つあって、6本の弦一つ一つに割り当てられている。

当時のカシオは企業理念の「創造憲章」の最初にあるように、「独創性を大切」にしていた。

ギターという楽器を電子化するとき、誰もが考えるやり方だったと思う。
しかし、本物の楽器メーカーでは、没にしただろう。
これはギターではないからだ。
そもそも、試作品も作られなかったかもしれない。

しかし、楽器に関しては新興メーカーだったカシオは、愚直にそれを作った。
おそらく、ポータブルキーボードの音源とスピーカーを使って、ギターに仕立てるという企画だったのだと思う。
それなら、新たなものを作るのは最小限で済む。

できた楽器は、ギターの形はしているものの、ギターもどき、という感じ。

たしか、5万円くらいで売ったと思う。
当時はまだギターブームがちょっと下火になった程度だったから、ギター人口は多かった。
どれくらいのセールスがあったかはわからない。

リズムマシンもついて、ポスターのキャッチコピーが「6本の弦でキーボードする 楽器のNEXT WAVE」と書いてあった。
なぜか、ヘリコプターをバックに、デジタルギターを弾いている姿のポスターだ。
何となく、未来的な感じをかもし出したのだろう。

単1電池6本という重装備。
今では懐中電灯でもそんなに使わない。
まだ、部屋に置いてある。
MIDI出力もあるし、DTMの打ち込みには使えるかもしれない。

久しぶりに、電池を入れてみようかと思う。

音が出るかな…。


| | 考えたこと | 20:58 | comments(0) | trackbacks(0) |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://hdsnght1957kgkt.blog.bai.ne.jp/trackback/236996
トラックバック