考えたこと2

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高校野球のマーケット
高校球児の父、という人のツイートをツイッターで見た。

「高校球児の父となった今、実は甲子園大会を見ても心に響かなくなった。
多くの私学強豪校、子供達はスポーツ推薦、寮で朝5時から22時まで野球漬けの日々。一般生とは距離が埋まらず、外の世界を見られず、その多くが高3で野球を辞め、最終学歴となる。
TV等で主張する美しさなどどこにもない。」

子供が私学の野球強豪校に行ったら、そう思うのだろう。
たいがい、そういうところの学校法人は、宣伝のために全国で名を挙げることが目的で野球をやっている。
設備も揃え、監督も呼んできて、大阪などの野球ブローカーに頼んで選手を回してもらう。
そんな学校に行くと、甲子園に出るため、出て勝つために野球をやる。
選手のことよりも、ゲームに勝って有名になることが学校法人の意思だ。

そのために寮を準備し、朝から夜まで野球ばかり。
勉強は最低限だ。
一般の学生とは別扱いせざるを得ない。
学校法人もバカではないから、ちゃんと成績を上げるための成績重視のコースも作り、そこも別枠になる。
こういう分業をはじめると、学校は完全に商売だ。
そんな学校がどんどん増えている。
だから、最近の代表校は聞いたことのない高校名が増えた。

その分、地域による差が縮まり、接戦が増えて見る分には面白くなった。
昔はもっとワンサイドゲームが多かった。
だから、甲子園の客は「判官びいき」と言われたのだと思う。
弱い方を応援してしまったのだ。
でも、今や野球の弱い県などなくなった。
野球留学はやり放題だからだ。

必然的にそんな学校で、野球英才教育を受けると、野球はできるが、その他の経験はできない。
16歳〜18歳の人生は野球一色になる。
それを高校教育と呼んでいいのだろうか。

まだ甲子園に出て、活躍できた生徒はマシだ。
スポーツ推薦で大学に行けるかもしれない。
運が良ければ、ドラフトでプロになれる。
そんな生徒はほんの一握り。
そういう夢を見させて、生徒を釣っているのだ。

でも、大多数はそうならず、高校を出て、勉強しなくても行ける大学に行くか、就職する。
生徒がかわいそうだと思う。
高校が高校の役目を果たさない。

ここまで高校野球を商業化していいのだろうか。

もうぼちぼち、学校と切り離し、学校は教育に力を入れるべきではないか。

高校野球を美しいと喜んでいる場合ではないと思う。


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