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2018.06.26 Tuesday
aikoのCD
aikoのCDは、2000年当時140万枚売れていた。
セカンドアルバムだ。 それが今年の最新アルバムは5万枚しか売れない。 人気がそんなに落ちたわけではないだろう。 どちらかというと、ファンの数は増えていると思う。 CDを売る、という商売が傾いているのだ。 今は音楽はパソコンで聞いたり、携帯プレーヤー、スマートフォンなどで聞く時代。 ずっと書いてきたように、音楽はデーターになった。 データーになったということは、音楽は所有するものではなく、消費するものになったということだ。 AKB48はいろんな特典がつくから、今でも100万枚売れる。 握手ができたりするからだろう。 ユーミンでも最近のアルバムは、ベストを除けば10万枚程度。 もちろん、昔は100万枚以上売れていた。 しかし、今年デビュー20週年のaikoでさえ、CDを出しても5万枚とは思わなかった。 aikoはGoogle Play Musicなどのストリーミングでは聞くことができるようだ。 でも、AmazonのMP3ショップではほとんど扱っていない。 ミュージシャンも大変な時代になった。 CDが売れなさすぎだ。 これだけCDが売れなくなったから、逆にストリーミングのビジネスがおいしくなったということらしい。 音楽が大衆化し、今まではCDをたくさん買う人が相手だったが、これからは特定のミュージシャンというより、音楽ファンを増やすという戦略に変わったということだ。 まさに、薄利多売の時代。 コンピューターやブロードバンドというインフラが整備され、誰もがパソコンやスマホで音楽を楽しめるようになった。 どちらが先かは難しいところだが、結果的にはそれがストリーミングという新しい音楽の楽しみ方を可能にしたのだ。 作る方を考えても、昔のレコーディングレベルの機材は安く手に入るようになったし、曲作りもコンピューターで簡単にできるようになった。 音楽を作るコストも、聴くコストも安くなったのだ。 ミュージシャンというのも、水商売だから、大変だろうと思う。 いつ飽きられて、売れなくなるかはわからない。 作詞作曲もやっていれば、その道で生き残る手もある。 プロデューサーになるというのも一つだ。 自分のキャリアを考えて、ライフプランを考えておかないといけない。 昔の演歌歌手のように、ミリオンセラー1曲で一生食える、という時代ではなくなった。 何となく夢がない話だ。 |
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