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2018.06.20 Wednesday
過疎化
中学の頃、過疎過密という言葉を社会科でならった。
その後、過密という言葉は消えて、過疎という言葉が残っていると思う。 最近、朝のドラマの後BSでは「こころ旅」という番組をやっている。 火野正平が日本中を自転車で回るという番組。 この中で、視聴者が手紙で希望した、こころの風景を訪ねて行くというもの。 シンプルな番組だが、もう長いこと続いている。 今週は兵庫県を回っているのだが、回るのは北の方。 島根、鳥取と来て、兵庫の北の方を自転車で走っている。 どこの地方に行っても、だいたい田舎の方を回るのだが、出演者しか通らない道がいかに多いかにびっくりする。 一桁の国道でも、歩いている人や走っている車がほとんどいなかったりする。 そういう場面を選んでいるのかもしれないが、一昔前なら、全く何も通行していない道などあまり想像できない。 文字通り、人っ子一人いないのだ。 この番組を見て、想像以上に地方の過疎化が進んでいるということがわかった。 沖縄から北海道まで、地方では本当にその情景が当たり前なのだろう。 自転車だから、細い道も通る。 生活道路だと思われるところでも、人がいない。 手紙をくれる視聴者も、昔住んでいて、いまは都会にいる人が多い。 数十年前に田舎を出て、もう60歳を超えている。 もう帰らないだろう。 日本縦断して続いているこの番組。 これを見れば、本当に地方創生が必要だと思う。 というか、自治体の数を減らして、地方はどこかに人を集めるしかないという気がする。 いわゆるコンパクトシティーというやつだ。 そうしないと、インフラの維持も出来ないし、住めなくなってジリ貧になる。 日本のパターンは、ジリ貧を続けて、ドカ貧になる、というもの。 みんな、変えたくないと思っているのだが、それを続けていると、エライことになる。 それもわかっているのだが、自分たちがやり過ごせられればいい、と思うのだろう。 いや、それさえ考えてないのかもしれない。 このまま行ったら、2040年に自治体の数が半減するという話は、もっと早い時期に実現しそうだ。 だれもいない地方に、公務員だけが住み、都会からの税金で生きているという世界。 公務員は、そういう世界を思い描いているのかもしれない。 |
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