考えたこと2

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70回目の桜桃忌
6月19日は太宰治の命日。桜桃忌だった。
覚えている年もあるし、忘れている年もある。
高校時代に太宰を読み始め、大学まで続いて、全集を買ってぷっつり読まなくなった。
何回かここにも書いた覚えがある。

太宰の小説はそれなりに面白いが、それらを読んだあとで読まれるのが書簡集だ。
賞が欲しいとか、金を貸してほしいとか、その手の手紙はたくさん残っている。
今年は没後70年だそうだが、周りの人たちは迷惑をかけられた人も多かったのだと思う。

桜桃忌にはファンが未だに訪れるらしい。
新聞には20代の人の話も出ていた。

津軽の金持ちの息子で、東京に出てきて、小説家になった。
でも、自殺未遂をしたり、薬物中毒になったりして、困った人だったろう。
周りをふりまわして、結局入水自殺をした。

昨日の夜中のラジオ文芸館は、桜桃忌もあってか、太宰の「姥捨」をやっていた。
これなどは、自身の女性との心中事件をもとに書いた小説。
今なら、批判が噴出するのではないか。
自分がこの年になってしまうと、こんな小説は読む気にならない。
まあ、まだ小説仕立てにしているだけ、マシな気はするのだが…。

当時、新潮社から出ていた太宰の本はほとんど読んだはず。
「走れメロス」や「斜陽」のような小説は、まだ覚えているが、数多い短編はほぼ忘れた。
よく考えたら、当時読んだ小説など、ほとんど覚えていないのだ。
かろうじて、日に焼けて茶色くなった文庫本が残っている程度。
SF小説のほうが、覚えているくらい。

それでも、太宰には、どこか人を惹きつける魅力があるんだろう。

没後60年の時にも書いていた。
それを読むと、今の自分とはだいぶ距離がある。

当たり前だが、10年前は若かったのだと思う。

そういうふうに思い出される作家なんだろう。

没後80年になったら、また感想が書けるのだろうか…。
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