考えたこと2

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辞めるという選択肢
働き方改革ということで、政府がいろいろと手を打っているが、一つ手を付けていないところがある。
それが、正社員の労働市場の流動化だ。

どうして東大卒の女性が、電通でクリスマスに夜中まで働いて、自殺をするのか、海外では理解されないという。
なぜかというと、そんな職場なら辞めたらいいということだからだ。
そこが日本と決定的に違う。
日本では電通は辞められない。
辞めたら次に働くところがないからだ。

厳密にいえば、働くところはある。
しかし、そう簡単に辞められない。
電通にいて、ここを我慢すれば、きっといい仕事ができるとか、給料が上がるとか思えるからだ。
そういう労働市場の構造になっている。

終身雇用、年功序列という制度がまだまだ生きている。
解雇規制も強く、いったん雇ったらなかなかクビにはできない。
その代り、途中でやめたら次の仕事はなかなか見つからない。

高度成長時代にはそれでもよかった。
どんどん会社は大きくなり、業績も上がったからだ。

でも、今ではもう成長はそう簡単にできない。
だから、非正規社員が増えている。
労働市場のバッファとして非正規という働き方が増えた。
今や4割を超えているという。

高度プロフェッショナル制度を導入するのと同時に、解雇規制の緩和もしないといけないと思う。
人生が伸びて働かなくてはならない時間も増えてきた。
長く働くためには、労働市場を流動化しないといけない。
どんどん職場を変わるというような働き方を、模索していかないといけないのだ。

過労死をなくす方法は、そんな会社なら辞める、と言えることだ。
そして、もっといい条件の会社に変わること。

つまり、「辞めるという選択肢」を労働者が持つことだと思う。

いくら残業時間を規制しても、辞めることが簡単にできるようにならないと、過労死はなくならないと思う。

そんなことは、組合もわかっているはずだ。



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