考えたこと2

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日大の危機管理学部
日大の危機管理学部の学部長が涙目で話をした、という記事を見た。
ざっと見たところ、あの学部は危機管理学部というのは名ばかりだと思う。
専門家は教員にはいないのだろう。

宣伝文句には「災害マネジメント」、「パブリックセキュリティ」、「グローバルセキュリティ」、「情報セキュリティ」の4領域がある、と書かれているが、それなら危機管理学部という名前はオカシイだろう。
おそらく、そういう名前なら受験生が来るということだ。

カタカナが多いのは、伝統的ではないということで、まだまだ学問領域ではないということだと思う。
まあ、学問を教えないといけないというのは古い考えかもしれないが、文科省的にはそうなっている。
文科省もよくこんなもの認可したなあと思う。

学部長が教えているのが「損害保険法など」と紹介されている。
どちらかと言えば、法律の専門家という感じ。
経歴を見ても、大学の世界から出たことはなく、実社会を知っているとは思えない。
なぜこの人が学部長になったのかと思う。
おそらく、大学内の順位だろう。

学部次長も大学の世界を出ていない。
一応、教えているのは危機管理学概論?、リスクコミュニケーション論、メディアコミュニケーション論などとなっている。
でも、実際の切った張ったの世界は知らないだろう。

その次の教授は公安調査庁出身。どちらかというと、調べて告発する方。
でもまあ、実際の社会を知っているだけマシかもしれない。

その次の教授は国際法が専門。危機管理に関係することは研究内容には書いてない。
検事をやっていたという教授もいるにはいる。これも告発する方だ。
新聞記者出身の教授もいる。記者出身の広報が役に立たないのは今回の件でよくわかった。

その他、警察出身の実務家教員3名、防衛関係の実務家教員3名、建設省出身(これは災害の方の危機管理だろう)、サイバーセキュリティ、法務省出身などが集まっている。
面倒くさくなって、途中で見るのをやめた。
要は各種専門家を集めていますということだが、肝心の危機管理ができそうな人はいない。
これは今回の件でわかった、最大の皮肉だろうなあ。

どうしても、アカデミックな世界で声をかけて集めるとこうなるのだろう。
日大の今回のような危機こそ、管理しないといけない危機だと思うが、そういう役に立つ人はいなさそうだ。

教授たちは自分が「危機管理学部」になったからといって、研究内容を変えようとはしないと思う。
よしんば、学部長がそういうことを言っても、自分はこの研究をやってきたのだから…と言うだろう。
よほどカリスマがあればいいが、みんなで先生、先生と呼び合っているような状況では、無理だろうなあ。
だから、今回の件で危機管理学部が声を上げるなどということは土台無理だったということだ。

週刊誌の見出し等を見ると、理事長が暴力団とつながっていたり、学内の業務で利権があったり、いろいろとややこしい。
内部の人たちは教授も含めて、そんなことはわかっているはず。

何かあれば、センセイたちは偉そうなことをコメントするが、自分の周りのことは見て見ぬふりだ。
それもあって、みんな博士になろつと思わなくなったのだろう。

困ったことだ。

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