考えたこと2

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教員審査
4月から、週に1日、非常勤講師の仕事をしている。
以前いた学校法人の人は非常勤講師を称して、「大学業界の恥部」と言っていた。
これにはもちろん、いろんな意味がある。
一つは、専任教員に比べて、べらぼうにコストが安いこと。
さらに、そういう人たちに、大学教育の多くの部分を担わせていること。
要は大学はエラそうにしているが、やってることは搾取に近い、ということを「恥部」という言葉で表現したのだと思う。

実際にやってみて、やっぱり安いと思う。
だいたい、週1コマで月給にして3万円程度。
60歳を超えてやるのなら、我慢できるところだと思うが、若い人がやるにはあまりにも安い。
ましてや、専任教員との格差が5倍とか10倍という事になると、博士号を取った優秀な人などはやってられないという感じだろう。

自分より優秀な人が専任であれば、まだ納得もいく。
しかし、文系の下位の大学なら、専任を選ぶ時には優秀な人ほど敬遠されてしまう。
自分より優れた業績の人は、雇いたくないからだ。
だから、専任教員は優秀な非常勤に比べると、業績などがないことが多い。
そういう実態がわかってくると、よけいにやる気が失せる。

1989年に1万6千人ほどだった非常勤講師は、2016年に9万人以上になった。
約6倍だ。
その間に、大学教員の数は2倍にしかなっていない。

特に人文科学系は今や半分以上が非常勤講師だという。

文科省が本気になって制度改革し、教員審査を毎年やれば、この状態はすぐに回復する。
過去5年間に査読付きの学会誌に論文を2本以上出した人以外は資格なしにすればいい。
若い優秀な教員が日の目を見る。

ただし、潰れる大学もたくさんできるだろう。

でも、それくらいの荒療治をしないと、この状態は変わらない。

文科省にやる気があるかどうか…。

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