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2018.04.30 Monday
教育問題
元小学校教員の中沢良平氏のブログを時々読む。
小学校の現場を経験したこの人のブログを読むと、いつも考えさせられる。 見ていると、「学級崩壊がニュースになる間は日本企業の復活はない」という記事があった。 教員は、「学級の秩序を維持すること」を一番期待されるから、無茶な学級経営を強いられる、という内容。 これは、一番コントロールが効かない生徒に照準を合わせて運営されるから、普通の生徒は萎縮するということだ。 普通の生徒は、教員は恐ろしい、教員の言うことは聞かなくては、と思ってしまう。 これが短くて6年、長くて12年続けば、大人になっても自分で物事の軽重を判断できなくなるのではないか、と書かれている。 そうかもしれない。 中沢氏は、この問題が「学級問題の最大の瑕疵なのではないか」と考えているとのこと。 教員たちは、これしか学級の安定を維持できる方法がないから、そうやっている。 中沢氏は教室に防犯カメラを付けて、第三者による監視をすればいいとまで思っているとのこと。 ぼくらは知らないが、本当にそういうレベルになっているんだろうか。 教室は密室だから、わからない。 彼はこうも書く。 「発達障害、とくにADHDが問題になっていますが、彼らの対応はどうするべきでしょうか?やっぱり、規律に従わせるべきでしょうか。教員はかなり無理な対応を迫られるでしょう。そして規律を守らせることによって、そんな威圧をかけなくても規律を守れる児童はますます委縮します。それにADHDのように今後日本経済に必要とされる「尖った才能」もかなりの確率でつぶされるでしょう。(実際つぶされています。) 長じて、だれか怖い人の言うことに従って行き詰った結果、会社で挫折をしたら、自殺もしかねないのではないでしょうか。ゆえに和を乱さず、忖度し、前例を踏襲して、自分の殻に閉じこもってしまいます。今の日本企業にいちばん必要な「現状変更」からいちばん遠い人間を量産しつづけているのです。そして多くの企業側も、現状を忖度して維持してくれる人材を嘱望しつづけています。まさに、学校化する会社 会社化する学校です。」 小学校の問題は根が深い。 発達心理学上、小さい頃に習得するべきものを習得しないと、もう大きくなってからは同じようにはできない。 だから、小学校こそ一番大事なのだと思う。 国は高等教育に力を入れようとしているが、それは全く逆だ。 初等教育にこそ、力を入れないといけない。 ぼくは、そのためには小学校にもっと民間人を入れるべきだと思う。 学校の先生を増やすよりも、そちらの方が効果があると思う。 何度も同じことを言っているが…。 |
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