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2018.03.31 Saturday
笑えない「わろてんか」
今日終了した朝ドラ「わろてんか」。
その前の「ひよっこ」に比べて、ゲンナリする内容だったとぼくは思う。 吉本興業をモデルにしたストーリー。あくまでモデルだけだろう。 とても笑えない内容だ。 世間では視聴率も高く、調子がいいらしい。 これが視聴率が高い、というのがわからない。 関西製作は前回の「べっぴんさん」もひどかった。 こちらは子供服のファミリアがモデル。 若い役者が年寄りまでやらされて、気の毒だった。 そういえば、今回も主人公が老け役まで無理してやっていた。 一代記や半生記をやろうとすると、どうしても今の若い役者では無理がある。 実際の年齢が19歳で、50歳を超えたところまでやらないといけない。 おまけに、息子の役者のほうが年上だ。 ギャラの関係もあるのだろうが、無茶をしすぎ。 脚本も中途半端なところで終わる。 「ひよっこ」がよかっただけに、ギャップが大きい。 いったい、何が描きたかったんだろうか。 戦争が終わったところで、ドラマも終わりなんて、どういうことなんだろう。 このドラマの後半は、戦争を描きたかったのだろうか。 戦争を描くなら、毎日15分の枠でやるべきではないと思う。 「ひよっこ」が良かったのは、時代を描いたからだと思う。 昭和30年代から40年代という時代を、田舎から集団就職で出てきた女の子を主人公にして描ききった。 主人公がムリをしなくても、高校生から結婚前まででよかったし、脇役陣にも恵まれた。 東京制作だから、予算が多いのか…。 時代を描いたから、主人公の年齢はそんなに広げない。 そして、主人公は普通の人だった。 普通の人が、時代をどう生きたか、というドラマだった。 それが大阪制作になると、どういうわけか伝記的人物の半生記になってしまう。 だから、演じる年代も広くなる。 そのうえ、若い女優を選ぶ。 これでは見ていて気の毒なる。 おまけに、テーマがお笑い。 お笑いというのは、難しい。 吉本のお笑いに対する姿勢は、ある種の不真面目さを愛するところにあるのだと思う。 そこが全く描けていない。 関西人の悪しき権威主義や保守主義が出てしまった結果が「わろてんか」だと思う。 でも、それに一定のファンがいる、ということだろう。 だから、ややこしい…。 |
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