考えたこと2

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PDCAサイクル
こないだ大学の同級生と喫茶店で話していたら、PDCAサイクルの話になった。
彼は文系だが、ぼくと同じく、1979年にメーカーに入った。
当時はQC(品質管理)の花盛りで、メーカーではそれを仕事の進め方にまで拡大していた。
それがPDCAとなったのだと思う。

Plan-Do-Check-Actionという手順。
最初はPDCだったが、あとでAが付け加わったという歴史だった。
一周りしたら、それをもう一度回して改善していくから、PDCAサイクルと呼んだ。
仕事の進め方を考える時に、PDCAを意識しよう、ということだ。

彼が今勤めているのは2度めの職場。自治体の外郭団体だ。
業務の効率化を図るために、勤務時間の削減をしたいという。
そこで、PDCAサイクルが出てきた。
それ自体は悪いことではないのだが、どう考えても、言っている方がPDCAという言葉をよく分かっていない。

今回はあくまでも、業務の効率化が目的なのだが、友人は、どうしても達成しようとすると一人増やさないといけない、ということになったらどうするのか?と聞いたらしい。
そうすると「その時は人を増やす」という返事。

本来の目的はコストの削減だと思うが、一人増えたらそれは帳消しになるというか、マイナスだろう。
それでも、一人あたりの勤務時間を減らすという。
本来の目的が理解されず、言われたことをやる、という感じだ。

70年代あたりに民間のメーカーあたりから始まり、80年代に広がったPDCAサイクル。
学校法人でも周回遅れにビックリしたが、公務員の世界でもそうなのだ。
効率を考えなくてもいい、という世界。
自分たちが儲けなくても、税金で給料が入ってくる。

友人と「一体どうなってるんやろう」とため息をついた。
前にも書いたGとLの世界の違いだ。
「G」はグローバル、「L」はローカル。
民間で製品を輸出していたり、国内でも輸入品とシェアを競っていたりする会社は「G」の世界で生きてきた。
効率を上げて、競争に勝たないと生き残れないからだ。
そういうところは、80年代にはPDCAという言葉を使って、仕事のやり方を考えていた。

そうでない公務員や学校法人は「L」の世界で生きている。
競争がなく、効率を考えるよりは前例踏襲でつつがなく人生を過ごす。
それらの差がほぼ40年もある、ということだ。

日本の労働者の生産性が低いという。
それは「L」の世界の人たちが、何も考えずに「PDCA」と呪文を唱え始めたことを見ると明らかだ。

民間企業出身者をもっとLの世界に入れないといけないと思う。

このままでは、ダメだなあ…。

また、2人でため息をついた。


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