考えたこと2

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中教審答申
中教審というと、中央教育審議会のことだ。
日本の教育の方針を決めるための審議会。
そこが今後5年間の5つの基本方針を決めたらしい。

■夢と志を持ち、可能性に挑戦するために必要となる力の育成
■社会の持続的な発展を牽引するための多様な力の育成
■生涯学び、活躍できる環境の整備
■誰もが社会の担い手となるための学びのセーフティネット構築
■教育政策推進のための基盤整備


これらがその方針。
まあ、基本方針だから、具体性はなくてもいいのだが、これ自体を読んでも何をしたいのか全くわからない。
例えば、1つ目の「夢と志を持ち、可能性に挑戦するために必要となる力の育成」という項目だが、「必要となる力」がこれだ、ということを書くべきではないか。
いろんな力があるが、「これ」を育てることが必要だ、ということだ。
それを明確にすると、いろいろと意見が出てくるから、玉虫色になってしまう。
だから、こんな書き方になるだろう。
でも、それを決めるための審議会ではないか。

ぼくがずっと書いている、「教員養成課程の見直し」ということは全く出てこない。
今の教員養成課程を大きく変えたくないからだ。
なぜかというと、教育関係者ばかりで審議会が構成されているからだと思う。
メンバーを見ると、大学の先生が15名、大学以外の教育関係者7名、企業等の外部組織の人5名、自治体の首長2名、評論家1名という構成。
大学関係者は今の教員養成課程の利益代表者だから、教育課程を大幅に変えようというインセンティブはもともとない。
また、実際の教育のことを知っている人がどれだけいるのか、疑問でもある。

今の大学生のなかで、分数の意味がわかっていない学生がどれだけいるか。
割合の概念がわかっていない学生がどれだけいるか。
アラビア半島がどこにあるかわかっていない学生がどれだけいるか。
アルファベットを最後まで言えない学生がどれだけいるか。
そんなことを調査することも提案されない。

こないだ、中高生の読解力がどれほどエライことになっているかを示した、新井先生の調査は、現場レベルで認識されているのか。

本気でそういうことをやって、対策を取らないと、ダメだと思う。

いくら生徒や学生の目標を書いても、それを育てる方を変えないと、目標は達成できない。

それは当たり前のことだと思うのだが…。

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