考えたこと2

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介護リテラシー
松浦晋也というノンフィクションライターがいる。
「国産ロケットはなぜ墜ちるのか」という本を読んだ。
だいぶ昔の話。
なんで日本のロケットはよく落ちるんだろう?と思って買った。
詳しい話がわかりやすく書かれていて、いい本だった。

その松浦晋也が、自分の親の介護の本を出した。
1962年生まれだから、ぼくより5歳年下。
今は56歳になるのか。

彼は母親が認知症になって、介護を体験した。
「介護生活敗戦記」という記事が日経ビジネスに載っている。
それをまとめたものが、出版された本らしい。

その記事の中に、松浦晋也の世代は経済成長に乗って人生を歩めた時代が長いから、人生全体に対するイメージが貧困だ、という意味の言葉があった。
その通りだと思う。
とにかく、時間が解決してきたという感じがある。
黙っていても、人は増えたし、それに伴なって会社は大きくなったし、ポストは増えみんな給料が増えた。
ぶっちゃけて言えば、そんな時代だった。

どうやって自分のキャリアを積んでいくかとか、成長しない事を前提に、どうやって生きていくかというような考えは必要なかった。
時代が解決したのだ。

「特に男性は、最後は奥さんに看取ってもらうのが当然と思っている方が多かった」という時代。
もはや親の寿命も伸びたし、医療も進んで、どうなるかはわからない。
そこの切り替えがなかなかできない。
だから、ぼくらの世代は介護リテラシーがないという。

そのとおりかもしれない。

自分の人生の先のことを考えなくても、生きていけた時代。

これからは、そうはいかない。



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