考えたこと2

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時代劇の価値観
年をとって、昔の時代劇にハマっている。
単なる勧善懲悪のものはダメだが、池波正太郎や藤沢周平、古いところでは山本周五郎の原作はいい。
なんといっても、池波の「鬼平犯科帳」、「剣客商売」のシリーズ。
新しいところでは「三屋清左衛門残日録」、「居眠り磐音江戸草紙」、「妻はくノ一」、「みおつくし料理帖」なんかもよかった。
邦画で時代劇をやっていたら、面白そうなら録画する。
自分でもこんなふうに時代劇が面白くなるとは思わなかった。

大体は昭和の作品だが、平成になってからのものもある。
あるパターンが「いいなあ」と思わせるのだろう。

誰かのために、決死の覚悟を持つとかいうパターンはある。
昔から、日本人の価値観になっているものだ。
それは封建主義と結び付けられて、ヨクナイものだと習った気がするが…。
特攻隊の「お国のために」とか「家族のために」とかいうパターン。

それでも、そういう心情は消せない。
ヨクナイと言っていた人たちも、部活の場面で、「チームのため」ということになると賛成するのだから。
ブラック部活がなくならないのも、結局は日本人の、「合理性を超えて誰か、何かのために頑張る」という心情がそうさせている。
組体操で、危険を顧みず、子どもたちに高い所に登らせている人たちの心情も同根だろう。

そう考えると、ブラックバイトも同じことだ。
合理性を超えて、バイト先のために頑張る、という心情があるから無くならないのだろう。
バイトだから、辞めて次を探せばいいのにとさすがにぼくは思う。
それでも、「店長が気の毒だ」などという心情がムリをさせる。
東大を出た新入社員でも、辞めずにブラックな働き方を続け、自殺に至っているのだ。
つくづく、日本人にそういう心情は刷り込まれている。

それらブラック部活やブラックバイトに比べると、まだ時代劇の「お家のために」の方がマシに思えるのは、ぼくの偏見か…。

アメリカのドラマでも、「仲間を決して見捨てない」というのはある。
海兵隊出身者などが出てくると、そんな感じになる。
西洋でもそういうのはある。
それでも、長期にわたって、合理性を欠いてまでやるという感じではない。

やっぱり、日本人の奥底にあるパターンがあって、それが琴線に触れるから時代劇のようなものに感動するんだと思う。

それは、やはりドラマの中だけにしておいて、現実は変わらないといけないのだろう。
そう簡単に変わるとも思えないが…。

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