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2018.03.17 Saturday
音楽業界の変化
Forbesが2018年に起こるであろう音楽業界へのインパクトをまとめている。
主にアメリカのことだろうが、日本も影響を受けるだろう。 全部で7つの変化を挙げている。 1.ストリーミングの大手、スポティファイが上場する 2.アマゾンが勢力拡大 3.グーグルが本格的に参入 4.各社ともに音質アップ これらは要するに、音楽を所有する時代が終わり、聴きたいときに聴く、という時代になっていく、ということだろう。 インターネットというインフラが普及して、こういう時代が来たということだ。 日本はアメリカに比べると、ストリーミングが普及していないが、これも時間の問題だろうなあ。 5.ネット中立性の欠如が、オンライン消費を変える アメリカでは「ネットワーク中立性に関する規制」というのがあった。 これは、ネット業者がすべてのインターネットコンテンツを平等に扱うこと、という意味で、あるコンテンツの通信速度を上げたりするのは違反になる。 それを撤廃することが決まったという話。 強くなった共和党が賛成しているらしい。 これによって、ネットワークを運営している会社は、自社のサービス・コンテンツを優先したりすることが可能になる。 他社のコンテンツをブロックすることさえ可能になる、というから、穏やかではない。 今は中立性に支えられて、ネットワークを使ってる業者は、場合によっては不利益を被るということだ。 それによって、ストリーミング業界も変化することになる。 6.メジャーなレーベルから中堅アーティストが消える これだけストリーミングが大きくなり、従来のCDのセールスが落ちてくると、アーティストにとって、メジャーレーベルに所属するメリットが減少する。 インディーズが台頭してくるということになる。 中堅のアーティストたちは、メジャーレーベルとは契約しなくなるということだ。 ここでも、ネットの影響でテレビやラジオや印刷媒体でのマーケティングの効果が薄れてくる。 一般的な広告業界と同じことだ。 インターネットがすべてを変えていく。 7.アナログレコードの売上は横ばいに 横ばい、というのはこの状況なら「よい」ということだろう。 将来的には減ると予想されているが…。 インターネットというインフラが、音楽業界を変えていく。 その動きは止まらないということだ。 こないだのギブソンの不調の話といい、この変化の話といい、どんどん音楽の価値が下がっているような気がする。 それだけ、音楽が身近になったということだろう。 それは、いいことでもあり、悪いことでもあると思う。 |
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