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2018.03.11 Sunday
ぼくのギターヒーロー
こないだ、ポール・マッカートニーがギブソンの不振に関するインタビューで、「今はギターヒーローがいない」と言っていた。
たしかに、今の若い人たちに「ギターヒーロー」と言っても、「なんのこと?」という感じだろう。 ぼくは14歳でギターを始めたから、ギターヒーローというか、あこがれのギタリストはたくさんいた。 最初はアコースティック・ギターだ。 まずはポール・サイモンのフィンガーピッキング。 彼はサイモン&ガーファンクルの一人として有名だが、70年代前半にギターを弾いていたぼくにとっては、フィンガー・ピッキングの達人だった。 「4月になれば彼女は」はだいぶ練習したなあ。 そして、ジェイムス・テイラー。 シンガーソングライターだったが、ギターもうまかった。 当時のギター雑誌に載っていて、練習したものだ。 ギブソンの低音が効いたギターだった。 高校くらいになると、エレキの影響が大きくなって、ジミ・ヘンドリックスやエリック・クラプトンは友人たちの影響で聞いた。 ぼく自身はハードなものは好きではなかったから、日頃はあまり聞かなかったが、とにかく、どうやって音を出しているのかわからない、という感じだった。 その頃からいつかはエレキギターという感じだった。 エレキギターを買ってからは、日本人では鈴木茂や高中正義。 どちらかというと、クリーンな音が好みだった。 クロスオーバーというのが流行って、その中ではラリー・カールトンも好きだった。 当時テープを買って練習したが、結局挫折した。 あの頃もっと練習しておけば…というのはあとの祭り。 最近は古いジャズになるが、ハーブ・エリスやパット・マルティーニなど。 でも、あえて一人選ぶとすると、初期のユーミンの頃にバックをやっていた鈴木茂だ。 地味なギタリストで、ソロのアルバムはあんまり出していない。 それでも、あの当時の演奏は好きだった。 彼よりもテクニックのあるギタリストはたくさんいると思う。 普通のギター弾きのギターヒーローではないだろう。 それでも、ぼくの一番のギタリストはやっぱり鈴木茂。 初期のユーミンの歌のバックや、間奏のソロは彼ならではのものだ。 最近はどうしているのだろう。 もう60代の後半はいっているはず。 元気で頑張ってほしい。 |
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