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2017.12.21 Thursday
マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと
マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと ジョン・クローガン ハヤカワ文庫
アマゾンで中古で買った。 著者はアメリカの新聞社のコラムニスト。 13年にわたって飼っていた、ラブラドール・レトリーバーの「マーリー」の事を書いた本。 結婚とほぼ同時に飼い始め、別れるまでのエッセイだ。 「マーリー」はレゲエのボブ・マーリーから名付けた名前。 ブリーダーの所でラブラドールを買ったのだが、どうもあまりよくないブリーダーだったらしく、犬の両親を確かめられなかった。 引き取って帰る途中、父親らしい犬を見たのだが、不安を感じさせる犬だった。 案の定、もらってきたイヌは精神的に不安定で、標準的なラブラドールとは違う「おバカな犬」だった、という。 カミナリ恐怖症で、カミナリが鳴るとガレージに置いてある頑丈なケージをも破壊する。 自分が血を流しても、どこかに逃げようとする始末。 いつもよだれを垂らし、飛びつき癖があり、訓練所では失格する。 散歩をすれば飼い主を引っ張り回し、40キロの身体でぶつかってきたりする。 家中のものを壊し、何でも食べる。 最初の方を読んでいると、よく我慢できるなあと思う。 マーリーが壊して修理したお金で、きっとヨットが買える、と書いてあった。 しかし、読んでいるうちに、だんだんとマーリーが愛せる犬になってくる。 飼い主の気持ちが伝わってくるのだ。 最後にお別れする時は、涙が出る。 誰かが、イヌは寿命が短いけど、その短い一生で人間と同じだけ愛情を注いでくれる、と言っていた。 そういうエッセイだった。 大型犬は人に近いという。 なるほど、そうかもしれない。 アメリカみたいに広い家と土地があれば、いいんだろう。 日本では場所がなあ…。 |
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