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2017.11.23 Thursday
クーデター
ジンバブエというアフリカの国でクーデターが起こった。
国の場所はニュースで知った。 マダガスカル島の対岸の内陸部にある。 クーデターという言葉を久しぶりに聞いた。 若い人たちはこの言葉を知っているだろうか。 武力を用いて現政権を転覆させること、というような意味だ。 調べてみると、この言葉はフランス語らしい。 ”coup d'État”と書く。 ジンバブエでは、ムガル大統領が政権を持っていた。 彼は93歳。独立以来、37年間政権の座についていたとのこと。 さすがに37年も同じ人が大統領をやれば、いろんな腐敗が起こるだろう。 実質上、ムガベ大統領による独裁体制だったとのこと。 それは容易に想像できる。 52歳の妻を後継者にしようとしていたらしい。 海外ブランドを買い漁る浪費家との噂だ。 どこかで聞いたことがあるような話。 BSの海外ニュースを見ていると、ジンバブエの人たちが喜んでいる姿が報道されていた。 ジンバブエは識字率も高く、能力がある若い人がいるのに、国内で仕事がなかったが、これからは新しい時代が来るなどと言っていた。 爆発的な喜び、という感じだった。 60年代、70年代にはこの「クーデター」という言葉をよく聞いたような気がする。 まだまだ世界で独立する国が増えていた。 冷戦のさなかでもあった。 でも、最近はあまり聞かない。 ちょっと前に、タイであったのが記憶にあるが…。 世界は豊かになっていっている。 これから人口が増えてくるのがアフリカという予想だ。 一方で、増えすぎて食料や水が足りなくなるとか、温暖化で陸地が減少するとか、いろんな懸念もある。 地球規模で起こっている問題は、ゆっくり進行しているから、わかりにくい。 平和な世界、などというが、地域紛争はいつまで経ってもなくならない。 文明は戦争で進む、という論すらある。 まあ、それは実質的には正しい気もするのだが…。 それでも、ベルリンの壁が崩れ、冷戦が終わり、世界は自由な資本主義の方向に行くのだろうと思った、あの時は高揚感を感じたものだったが…。 ジンバブエがどうなっていくのか、わからないが、あの若い人たちの喜ぶ姿を見ると、希望は大事だと思う。 |
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